米国マーケットサマリー:株は下落、円は対ドルで上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3592   1.3638
ドル/円            102.50   102.63
ユーロ/円          139.32   139.97


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       15,963.94     -30.83     -.2%
S&P500種           1,819.27      -.48      .0%
ナスダック総合指数    4,201.29     +10.24     +.2%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .34%        +.01
米国債10年物     2.76%       +.04
米国債30年物     3.72%       +.03


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,295.00    +5.20     +.40%
原油先物         (ドル/バレル)  100.28      +.34     +.34%

◎NY外国為替市場

12日のニューヨーク外国為替市場でユーロは対ドルで続落。2013 年12月のユーロ圏鉱工業生産指数が予想を下回ったことから、欧州中央 銀行(ECB)による追加緩和実施をめぐる憶測が広がった。

ユーロは主要16通貨の大半に対して下落した。ロイター通信が ECBのクーレ理事を引用して、ECBは中銀預金金利をマイナスにす ることを「非常に真剣に」検討していると報じたことが手掛かり。

ユーロ圏の域内総生産(GDP)は14日に発表される。英ポンドは 対ユーロで8週間ぶりの大幅高。イングランド銀行(英中銀)が景気回 復の勢いが増しているとの見方を示したことが影響した。ドルは対円で 下落。13日発表される1月の米小売売上高は前月比で横ばいと予想され ている。

ウエストパック銀行の北半球通貨担当チーフストラテジスト、リチ ャード・フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は、鉱工業生産指数の 低下によって「市場参加者は今週発表されるGDP統計に対してやや神 経質になっている」と述べ、「クーレ理事の発言は新しい内容ではない が、市場参加者は予期していなかったことであり、それがユーロ安につ ながった」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時33分現在、ユーロは対ドルで0.3%下げ て1ユーロ=1.3591ドル。対円では0.5%下げて1ユーロ=139円28銭。 ドルは対円で0.2%下げて1ドル=102円48銭。

◎米国株式市場

米株式相場は5日ぶりに下落。経済成長に対する楽観的な見方があ るものの、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やアマゾン・ド ット・コムなどが下げた。

P&Gは利益と売上高の見通しを下方修正した。アマゾンはUBS の投資判断引き下げを嫌気して大幅安。ダウ・ケミカルも安い。会社分 割の場合は企業価値が低下すると内部調査が結論づけた。一方、トリッ プアドバイザーは大幅高。第4四半期の売上高がアナリスト予想を上回 った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.1%未満安い1819.27で終了。一時は0.4%上昇する場面も あった。ダウ工業株30種平均は30.83ドル(0.2%)下落し15963.94ドル で終えた。

フェデレーテッド・インベスターズのチーフ株式ストラテジスト、 フィル・オーランド氏(ニューヨーク在勤)は「このあたりで上げ一服 だ。ワシントンの問題は基本的に片付いた。イエレン米連邦準備制度理 事会(FRB)議長がこれまでの金融政策を踏襲する方針を示したた め、量的緩和の段階的縮小がどうなるかだいたいの感触を得た」と述べ た。

◎米国債市場

米国債相場は続落。10年債入札(発行額240億ドル)が手掛かりと なった。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は前日の議会 証言で、景気回復とともに債券購入の縮小を継続する方針を示した。

10年債入札では需要の目安となる応札倍率が2.54倍と、過去10回の 入札の平均(2.65倍)を下回った。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏は、イエレン議長の議会証言で「債券への逃避が落ち着いたため、利 回りは上昇した」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後1時44分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.77%。一時2.78%と、2週間ぶり高水準を付 けた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は6日続伸し、3カ月ぶりの高値をつけ た。米国が緩和策を継続するとの観測を背景に、代替資産としての金に 買いが入った。

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は前日の議会証言 で、労働市場の健全性を取り戻すにはさらなる取り組みが必要だと指摘 した上で、「慎重なステップ」で債券購入を縮小させる考えを表明し た。セントルイス連銀のブラード総裁はこの日、量的緩和の「パンチボ ウル」を当局はまだ片づけていないと述べた。

アーチャー・フィナンシャルのシニア市場ストラテジスト、アダ ム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、 「ブラード総裁やイエレン議長は当局が緩和の終了を急いでいないこと を明確に示した」と指摘。「金融システムにマネーの注入が続くという ことが、金を支えている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.4%高の1オンス=1295ドル。一時は1296.40ドルと、昨 年11月8日以来の高値となった。6日続伸は2012年6月以来の最長。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油相場はほぼ4カ月ぶりの高値に上昇。オクラホマ 州クッシングの在庫が先週減少したことが背景にある。エネルギー情報 局(EIA)の発表によれば、ウェスト・テキサス・インターミディエ ート(WTI)の受け渡し地点であるクッシングの在庫は267万バレル 減少した。

マニュライフ・アセット・マネジメント(ボストン)で石油・天然 ガス関連の債券ポートフォリオを運用するマネジングディレクター、ア ダム・ワイズ氏は「クッシングとメキシコ湾の間の送油停滞の問題が解 消されつつあり、WTIの支援材料になっている」と指摘。その上で、 「原油全体の在庫は市場予想を若干上回る増加となったため、日中高値 を離れた」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比43セント(0.4%)高の1バレル=100.37ドル。終値としては昨年10 月18日以来の高値となった。

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