米国債:続落、FRB議長が債券購入縮小の継続の方針示す

米国債相場は続落。10年債利回りは 2週ぶり高水準に上げた。10年債入札(発行額240億ドル)が手掛かり となった。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は前日の議 会証言で、景気回復とともに債券購入の縮小を継続する方針を示した。

10年債利回りは2日連続で上昇。イエレン議長は議会証言で、経済 の「見通しが著しく変化した場合」のみ、政策当局は債券購入の縮小ペ ースを減速させると説明した。利回りが3カ月ぶり低水準から上昇した ことを手掛かりに、10年債入札では海外の中央銀行など間接入札者の需 要が昨年6月以降で最高となった。財務省短期証券(TB)のレートは 低下。債務上限の適用を2015年まで停止する法案が議会で可決されたこ とが手掛かり。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏は、イエレン議長の議会証言で「債券への逃避が落ち着いたため、利 回りは上昇した」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2.76%。一時2.78%と、1月29日以来の高水準を付 けた。3日には2.57%と、昨年11月1日以来の低水準を付けていた。同 年債(表面利率2.75%、2023年11月償還)価格はこの日10/32下げて99 29/32。

割高感薄れる

バリュエーションの目安となるタームプレミアム(期間に伴う上乗 せ利回り)によれば、米国債の割高感は1月27日以降で最も低くなって いる。タームプレミアムは0.46%。物価上昇ペースのゆっくりとした先 進国では0.50-0.75%が正常と見なされる。過去10年間の平均 は0.21%。

10年債入札での最高落札利回りは2.795%と、昨年11月以来の低水 準。入札直前の市場予想は2.797%だった。前回1月10日の入札での最 高落札利回りは3.009%で、11年5月以来の高水準だった。過去10回の 平均は2.529%。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.54倍。過去10回の平均 は2.65%。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める割合は49.7% と、6月以降で最大。過去10回の平均は42.6%。

大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカの債券部門責任者、レ イ・レミー氏(ニューヨーク在勤)は「入札は好調だった」とし、「間 接入札者が落札全体のほぼ半分を占めた。利回り上昇の影響が非常に大 きい。利回りは1週間前より12bp高い」と続けた。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者の比率は16.2%だった。1月の入札では13.6%、過去10回の平均 は18.3%。13日には30年債入札(発行額160億ドル)が実施される。

緩和縮小と利回り

下院金融委員会で前日、FRB議長として初となる金融政策報告を 行ったイエレン氏は、バーナンキ前議長が主導した政策を継続し、「慎 重なステップ」で債券購入を縮小させる考えを表明した。議会証言は上 院銀行委員会でも13日に予定されていたが、大雪予報のため延期となっ た。

グッゲンハイム・セキュリティーズの米政府債トレーディング担当 マネジングディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「金融当局が債券 購入の縮小を続ける中で、利回りは今後もじりじり上昇していく」と予 想した。

原題:Treasuries Drop on Outlook for Taper as U.S. Sells 10-Year Notes(抜粋)

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