スペインとイタリア債が下落-英国債も下げる、金利見通しで

12日の欧州債市場ではスペイン国債 が続落。10年債利回りを2006年以来の低水準まで押し下げた最近の相場 上昇の勢いが弱まりつつある兆候を示した。

イタリア10年債は6営業日ぶりに下落。同国のレッタ首相は辞任を 迫る圧力に抵抗し、新たな政策を掲げることで求心力を失いつつある連 立政権の建て直しを図る姿勢を示した。ドイツ国債はオーストリアとフ ランスの国債とともに下げた。ソブリン債危機で落ち込んだ信頼感の回 復に伴い、域内の高債務国の国債は今年に入ってから上昇していた。

ソシエテ・ジェネラルの欧州金利戦略責任者、キアラン・オヘガン 氏(パリ在勤)は「利回りが過去最低に近い水準にあり、こうした相場 の調整が時々起こるのは普通だ」とし、「国債が一段安になれば、買い の好機だ」と語った。

ロンドン時間午後5時現在、スペイン10年債利回りは前日比5ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.65%。10日には3.58% まで下げ、06年3月以来の低水準となっていた。同国債(表面利 率3.8%、2024年4月償還)価格はこの日、0.445下げ101.25。

イタリア10年債利回りも5bp上昇し3.73%。06年2月以降の最低 となる3.66%まで下げる場面もあった。

ドイツ10年債利回りは3bp上げ1.72%。これは先月30日以来の高 水準。

英国債市場では5年債が大きく下げた。英経済の改善が進む中、イ ングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁が低金利を維持するのは 困難との見方が広がった。

英中銀はこの日公表した四半期物価報告で、昨年10-12月(第4四 半期)の経済成長率が0.9%に上方修正され得ると予想。英政府統計局 (ONS)が公表した速報値は0.7%だった。今年1-3月(第1四半 期)も0.9%を見込んでいる。14年通年については3.4%と、昨年11月時 点に予想した2.8%から上方修正した。

英5年債利回りは12bp上昇し1.73%と、昨年9月5日以来で最大 の上げとなった。同国債(表面利率1.25%、2018年7月償還)価格 は0.495下げ97.97。指標の10年債利回りは8bp上げて2.82%。

原題:Spanish Bonds Drop With Italy’s as Peripheral Debt Rally Pauses(抜粋) Pound Advances Most in Three Months as Carney Fails to Convince (抜粋)

--取材協力:Lucy Meakin. Editors: Paul Dobson, Nicholas Reynolds

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