トヨタ:世界でプリウス190万台をリコール、ソフト不具合で

トヨタ自動車は、ハイブリッド専用 車「プリウス」を世界で190万台リコール(回収・無償修理)する。ソ フトウエアの不具合のため。

トヨタの広報担当者、ブライアン・ライオンズ氏によると、リコー ルの対象は09年から14年2月の間に生産されたプリウスで、対象台数は 国内で99万7000台、北米で71万3000台、欧州で13万台などとなってい る。原因はハイブリッドシステムの制御ソフトの不具合で、加速時など に警告灯が点灯したり、場合によってはシステムが停止することがある という。このリコールに関連した事故や負傷者の報告はない。

立花証券顧問の平野憲一氏は、リコールの原因が致命的な欠陥でな いこともあり、「リコールの株価に与える影響は限定的だろう」と述べ た。12日のリコール発表後、トヨタの株価は一時6000円を割り込んだ が、終値は前営業日比0.4%高の6020円だった。

プリウスは世界で初めてのハイブリッド量産車として、トヨタ が1997年に発売、世界60カ国・地域で販売している。今年1月までの世 界累計販売は318万5700台。米国で販売されている小型のプリウスαやワ ゴンタイプのプリウスvなどを含めたプリウスシリーズの累計販売 は360万台以上となる。

品質重視

トヨタは09年-10年にブレーキペダルの問題などから世界でプリウ スなどを大量リコールしており、その後、豊田章男社長のもと品質問題 により迅速な対応ができるよう組織改革を進めてきた。

米運輸省道路交通安全局(NHTSA)によると、トヨタの米国で のリコール件数は、過去2年間、どの米自動車メーカーより多い。米消 費者団体専門誌コンシューマー・リポーツによると、品質問題は米国内 で重要度が高まる傾向にある。昨年10月発表の自動車信頼度調査ではト ヨタとホンダがトップ3にランクされ、米ゼネラル・モーターズ( GM)や独フォルクスワーゲン(VW)の高級車部門アウディなどが追 う形となっている。

富国生命投資顧問の桜井祐記社長は、自動車の電子部品が増えれば 増えるほどリコールの頻度は高まる現状で、トヨタは特に、09年-10年 の大規模リコール以後、どんなに小さな問題でも早めにリコールをかけ る姿勢がみられると述べた。

トヨタは4日、今期(14年3月期)の連結純利益予想を前年同期 比98%増の1兆9000億円に上方修正した。実現すれば08年3月期に記録 した1兆7179億円を上回り過去最高となる。2014年の世界グループ販売

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