モビアス氏:新興市場の相場下落、終わりに近づきつつある

新興市場のバリュエーション(株価 評価)が魅力的に見え始めており、相場下落の終わりが迫りつつある -。テンプルトン・エマージング・マーケッツ・グループのマーク・モ ビアス執行会長がこう述べ、従来の見解を修正した。

モビアス氏はブルームバーグラジオとの11日のインタビューで、 「バリュエーション面が極めて良いようだと市場参加者が言い始めるポ イントに近づきつつある」と指摘。「新興市場からの大規模で急激な資 金流出は、恐らく終わりに近づきつつある」と語った。同氏は新興市場 資産500億ドル(約5兆1300億円)余りを運用している。

モビアス氏(77)は7日には、新興市場は「もっと大きな売りが見 込まれる」可能性があると話していた。MSCI新興市場指数はロンド ン時間11日午後4時(日本時間12日午前1時)現在、前日比0.9%上昇 し、2週間ぶりの高値。年初からの下落率は5.8%に縮小した。このと ころの下げにより、同指数の予想株価収益率(PER)は4日に9倍未 満と、昨年8月以来の割安水準となった。先進国株から成るMSCI世 界指数は14倍。

新興市場国・地域の20通貨を継続調査するブルームバーグの指数は 2月に入って0.9%上昇。1月は3%下げ、同月としては2009年以来の 大きな下落率だった。同指数の相対力指数(RSI)は今月3日、8カ 月ぶり低水準近辺の19に低下。テクニカルアナリストの間では30を下回 ると相場反転のサインとの見方がある。

アクティブ型の運用で相場のボラティリティ(変動性)を生かすこ とができる「われわれのような投資家にはチャンスだ」とモビアス氏は 発言。「新興市場は国・地域によってかなり大きな違いがある。差別化 が重要だ」と話した。

原題:Mobius Says Emerging-Market Rout Near End as Valuations Lure (1)(抜粋)

--取材協力:Matthew Brown. Editors: Daliah Merzaban, Matthew Brown

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