米国マーケットサマリー:FRB議長証言で株高・円安い

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3640   1.3646
ドル/円            102.63   102.26
ユーロ/円          139.98   139.54


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       15,994.77     +192.98   +1.2%
S&P500種           1,819.75     +19.91    +1.1%
ナスダック総合指数    4,191.05     +42.87    +1.0%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .33%        +.02
米国債10年物     2.72%       +.05
米国債30年物     3.69%       +.04


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,289.80    +15.10   +1.18%
原油先物         (ドル/バレル)   99.92      -.14     -.14%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが4週間ぶりの安値に下落。イ エレン連邦準備制度理事会(FRB)議長が労働市場の回復は「達成に は程遠い」と述べ、資産購入に「あらかじめ決まった道筋」はないと、 米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明内容を繰り返した。

ドルは主要16通貨の大半に対して下落した。今週発表される1月の 米小売売上高は前月から横ばいが予想されている。円は主要通貨すべて に対して下落した。投資家が高利回り通貨を求めたことが背景だ。

みずほフィナンシャルグループの米通貨セールス責任者、ファビア ン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は、「イエレン議長は方針を大 きく変更することはなかった。それがドルに売り圧力をかけた」と述 べ、「議長の証言は前もって宣伝されていたも同然だった」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時24分現在、ブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.1%下げて1023.76。一時は1月13日以来の低水準をつけ た。

ドルは対ユーロで0.1%下げて1ユーロ=1.3639ドル。円に対して は0.4%高の1ドル=102円64銭。円はユーロに対して0.3%安の1ユー ロ=139円98銭

◎米国株式市場

米株式相場は4日続伸。主な株価指数の4日間の上げは約1年ぶり の大幅となった。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会 証言を受け、量的緩和の一段の縮小を乗り切ることができるほど景気は 力強いとの見方が強まった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比1.1%高の1819.75で終了。ここ4日間の上昇率は3.9%とな り、約2週間ぶりに50日移動平均を上抜いた。ダウ工業株30種平均 は192.98ドル(1.2%)上昇し15994.77ドルで終えた。ナスダック総合 指数は1%上昇し、年初からの下げを埋めた。

JPモルガン・プライベート・バンクの米株式責任者、スティーブ ン・リース氏は電話インタビューで、「市場は継続を好む。今朝の証言 内容はここ数カ月聞いてきたものと一致している」と発言。「量的緩和 の慎重なペースでの縮小は続くが、引き続きそれは緩やかに回復する経 済状況の結果としてだ。まだ景気は良い年になる軌道上にある」と語っ た。

◎米国債市場

米国債市場では10年債が3営業日ぶりに下落。雇用の伸びが安定し ない中で、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が債券購入 縮小を継続させる考えを表明したことが手掛かり。

米国債相場は3年債入札(発行額300億ドル)後に下げを縮小。入 札では需要が過去の平均を上回った。30年債利回りは月初来の高水準。 イエレン議長は下院委員会の証言で、完全雇用および物価安定への復帰 を確実にするため、バーナンキ前議長が主導した政策を継続すると表明 した。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオン (ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリ バン氏は「イエレン議長が縮小ペースの維持を表明したことで、若干売 りが大きくなりつつある」と指摘。「債券購入は計画的に縮小され、経 済指標が支持する限りは継続される。景気回復が順調に進む間は利回り は上昇するだろう」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後1時44分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.72%。一時2.73%と、1月29日以来の高水準 を付けた。同年債(表面利率2.75%、2023年11月償還)価格は13/32下 げて100 9/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は5日続伸し、2012年8月以降で最長の連 続高となった。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が労働 市場の健全性を取り戻すにはさらなる取り組みが必要と指摘したことを 背景に、代替資産としての需要が増加するとの見方につながった。

スタンダード・ライフ・インベストメンツのストラテジスト、フラ ンシス・ハドソン氏は電話インタビューで、「労働市場の修復に向けさ らなる取り組みが必要とイエレン議長が確認したことが金の支えになて いる」と指摘。「議長は緩和縮小は続くとしながらも、あらかじめ決ま った道筋はないことも明確に示した」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比1.2%高の1オンス=1289.80ドル。一時は1294.40ドル と、昨年11月8日以来の高値をつけた。5日続伸は2012年8月21日以来 の最長。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油相場は6営業日ぶりに下落。米原油在庫の増加観 測や、連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が景気刺激策の縮 小見通しをあらためて示したことが手掛かり。ブルームバーグの調査で は、エネルギー情報局(EIA)が発表する先週の原油在庫は250万バ レルの増加が見込まれている。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「ウェ スト・テキサス・インターミディエート(WTI)はバレル当たり100 ドル付近で持ちこたえている。すごいことだ」とし、「現在の市場は様 子見モードで落ち着いているようだ。価格を動かすような材料が出ない か引き続きニュースに注目していく」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比12セント安の1バレル=99.94ドルで終了。前日は100.55ドルと、日 中ベースでは昨年12月27日以来の高値を付ける場面があった。

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