イエレンFRB議長:段階的な債券購入縮小の継続を表明

米連邦準備制度理事会(FRB)の イエレン議長は、バーナンキ前議長が主導した政策を継続し、「慎重な ステップ」で債券購入を縮小させる考えを表明した。さらに、その計画 を変更するハードルは高いことを示唆した。

イエレン議長は11日、米下院金融サービス委員会の質疑応答で経済 の「見通しが著しく変化した場合」のみ、政策当局は債券購入の縮小ペ ースを減速させると説明。最近の雇用統計で雇用者の伸びが市場予想を 下回ったことが何を意味するのかについて、「時間をかけて判断するこ とが重要だ」と述べた。

イエレン氏がFRB議長として公の場で発言するのは今回が初め て。議長は、金融市場の混乱は米経済の見通しに顕著なリスクをもたら してはいないとの認識を示した。また資産購入に「あらかじめ決まった 道筋」はないと表明した。

冒頭の議会証言では、事前に配布された原稿によれば、経済成長は 上向いてきているものの「労働市場の完全な回復達成には程遠い状態 だ」と指摘。「当局の二大責務の双方の達成に向けて全力を挙げる。つ まり完全雇用への復帰、そしてインフレ率を2%に戻すことだ。インフ レ率については、2%を長期にわたって上回りも下回りもしないように する必要がある」と続けた。

ヌビーン・アセット・マネジメントのチーフエコノミスト、キー ス・ヘンバー氏は「イエレン議長のメッセージは政策の継続だ。さらに それを見通しの継続と合わせると、金融政策はこれまでと同じ道筋にと どまることが示唆される」と述べた。

失業率のみでは不十分

1月の雇用統計では失業率が低下し、当局が政策金利の引き上げを 検討する目安に近づいた。一方で雇用者数の伸びは市場予想を下回っ た。

イエレン議長は、失業率のみでは労働市場の健全性を測る上で不十 分だと指摘した。

議長は、次回連邦公開市場委員会(FOMC)までに2月の雇用統 計が発表されることを指摘し、政策当局者らは「失業や雇用創出など労 働市場の動向に関する多くの指標を幅広く検討するだろう」と述べた。

このほか、金融当局は世界の金融市場のボラティリティを「注意深 く見守っている」とした上で、「当局としては、現時点ではこうした動 向が米経済見通しに大きなリスクをもたらしてはいないと考えている」 と説明した。

バーナンキ前議長を称賛

このほか証言では、「米国の経済および金融システムの強化」に貢 献したとしてバーナンキ前議長を称賛。前議長の推し進めた政策を継続 すると表明した。

イエレン議長は「FOMCの金融政策方針の多くが継続されると見 込んでいる」と述べた。

原題:Yellen Pledges Continuity With Gradual Tapering of Bond Buying(抜粋)

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