NY外為:ドル下落、FRB議長の労働市場に関する発言で

ニューヨーク外国為替市場ではドル が4週間ぶりの安値に下落。イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議 長が労働市場の回復は「達成には程遠い」と述べ、資産購入に「あらか じめ決まった道筋」はないと、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声 明内容を繰り返した。

ドルは主要16通貨の大半に対して下落した。今週発表される1月の 米小売売上高は前月から横ばいが予想されている。円は主要通貨すべて に対して下落した。投資家が高利回り通貨を求めたことが背景だ。

みずほフィナンシャルグループの米通貨セールス責任者、ファビア ン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は、「イエレン議長は方針を大 きく変更することはなかった。それがドルに売り圧力をかけた」と述 べ、「議長の証言は前もって宣伝されていたも同然だった」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット 指数は0.1%下げて1023.78。一時は1月13日以来の低水準をつけた。

ドルは対ユーロで0.1%上げて1ユーロ=1.3638ドル。円に対して は0.4%高の1ドル=102円63銭。円はユーロに対して0.3%安の1ユー ロ=139円97銭。

JPモルガンG7ボラティリティー指数は7.90%。前日は7.79% と、1月23日以来の低水準まで下げた。

英ポンドが上昇

英ポンドは主要通貨の過半数に対して上昇した。業界団体の発表に よると、1月英小売売上高は大幅に伸びが加速した。英ポンドは対ドル で0.3%上昇した。

イエレン議長は就任後初めて公の場で発言。これまでの政策を継続 し、「慎重なステップ」で債券購入を縮小させる考えを表明した。

FOMCは先月、「雇用市場の指標はまちまちだったが、ならして 見るとさらなる改善が示された」として、債券購入額を100億ドル縮小 し、月650億ドルにする方針を決めた。

スタンダード・ライフ・インベストメンツのグローバル戦略責任者 のアンドリュー・ミリガン氏(エディンバラ在勤)は、「金融当局が利 上げに踏み切るとしても、政策を誤ることを恐れて慎重なペースになる であろうことは市場はすでに受け入れつつある」と述べた。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値によると、1月 の米小売売上高は前月比で変わらず。前月は0.2%増だった。労働省が 発表した1月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数(事業所調査、 季節調整済み)は前月比11万3000人増加。ブルームバーグ・ニュースが まとめたエコノミストの予想中央値は18万人増だった。

ブルームバーグがまとめたアナリスト予想中央値によると、ドルは 3月末までに対ユーロで1ユーロ=1.34ドル、対円では105円に上昇す る。

原題:Dollar Weakens as Yellen Says Labor Recovery ’Far From Complete’(抜粋)

--取材協力:Candice Zachariahs、Kristine Aquino、Eshe Nelson. Editors: Paul Cox, Greg Storey

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