米国株(10日):続伸、イエレンFRB議長の議会証言を控え

米株式相場は続伸。S&P500種株 価指数は週間ベースで年初来の大幅上昇となった先週の流れが続い た。11日には米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が金融政 策に関する半期に一度の議会証言に初めて臨む。

アップルは1.8%高。同社に追加の自社株買いを求めていた資産家 カール・アイカーン氏はこの要求を取り下げた。レビューサイト運営の イェルプはヤフーとの提携が伝わったことを背景に1.9%上昇。一方、 マクドナルドは1.1下落。同社の米既存店売上高は3カ月連続で減少し た。

S&P500種株価指数は前週末比0.2%高の1799.84。ダウ工業株30 種平均は7.71ドル(0.1%)上昇し15801.79ドル。

パイオニア・インベストメント・マネジメントの運用担当者、ジョ ン・キャリー氏は電話インタビューで、「決算期の最終に近づいている 現段階では、マクロ経済のニュースに良くも悪くも注目が集まり始める だろう」と指摘。「イエレン議長は緩和策縮小や異例の低金利に関する 現行政策を少なくとも当面は続けるというのが現時点での一般的な見方 だ。彼女が現状維持を示唆する限り、市場は落ち着くだろう」と述べ た。

S&P500種は先週末にかけての2日間で2.6%上昇し、昨年10月以 来で最大の上げとなっていた。1月の雇用者数の伸びは市場予想を下回 ったものの、経済成長には量的緩和縮小を乗り切るだけの力強さがある との楽観が広がった。

イエレン議長証言

イエレン議長は下院金融委員会で半期に一度の証言に臨む。3日に FRB議長に宣誓就任してから初めて金融政策および経済見通しについ て発言することになる。

USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア株式ストラテジス ト、ジム・ラッセル氏は「2カ月連続で弱かった雇用の数字や新興市場 の最近のボラティリティについてどう思うかとの質問に対し、議長がど のように答えるのかは見ごたえがあるだろう」と述べた。

今週はS&P500種採用銘柄中、シスコシステムズやアメリカン・ インターナショナル・グループ(AIG)を含む56社が決算を発表す る。ブルームバーグがまとめたデータによると、これまでに業績発表し たS&P500種採用銘柄のうち、76%で利益がアナリスト予想を上回っ た。売上高が予想を上回ったのは66%。

この日はS&P500種の業種別10指数中7指数が上昇。ヘルスケア 株や公益株指数の上げが目立った。一方、資本財やエネルギー株指数は 下げた。

アップルが高い

イェルプは1.9%高。ヤフーは各地の商業施設に関するイェルプの 評価をユーザーに提供する。情報は非公開だとして関係者が匿名で語っ た。両社が数週間以内に同サービスを提供する計画については、米紙ウ ォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先に伝えていた。ヤフー は1.4%上昇。

アップルは1.8%高。今月に入ってからは5.7%の上昇。アイカーン 氏はアップルに500億ドル(約5兆1000億円)相当の自社株を年内に買 い戻すよう求めていたが、この要求を取り下げると明らかにした。アッ プルが最近自社株買いを実施したことや、議決権行使助言サービス会社 による反対表明がその理由。

マクドナルドは1.1%安。米国の既存店売上高は3.3%減少した。悪 天候や消費者信頼感の低下が影響したという。

原題:U.S. Stocks Advance Before Yellen Speech Following Weekly Gain(抜粋)

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