NY外為:ボラティリティーが低下、新FRB議長の証言控え

10日のニューヨーク外国為替市場で は全般に小動き。主要通貨のボラティリティーを示す指数は約2週間ぶ りの低水準となった。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の 就任後初の議会証言を11日に控え、動意に乏しい展開となった。

日本の財務省が発表した12月の経常赤字が過去最大になったもの の、円は主要16通貨の大半に対して上昇した。豪ドルは下落。トヨタ自 動車はオーストラリアで2017年末までに、車両・エンジンの生産を中止 すると発表したことが影響した。

HSBCホールディングスの為替ストラテジスト、ロバート・リン チ氏は顧客向けリポートで、「今週の注目はイエレン氏がFRB議長と して臨む初の議会証言だ」と指摘。ここ数カ月間、イエレン氏の発言が 限られていたのは「同氏が現在の漸進的なペースでの緩和縮小を支持し ていることを示唆している。軟調な雇用統計やその他経済統計など、同 氏の見解を裏付ける材料は容易に挙げられる」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、JPモルガンG7ボラティリティ ー指数は7.83%と、1月22日以来の低水準だった。

円は対ドルでほぼ変わらず1ドル=102円26銭。円は対ユーロでほ ぼ変わらずの1ユーロ=139円54銭。ユーロは対ドルで0.1%上昇し1ユ ーロ=1.3646ドル。

新興市場通貨

ブルームバーグがまとめた新興市場通貨指数は0.2%低下。先週 は0.8%上昇した。

米労働省が発表した1月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比11万3000人増加。2カ月連続で 市場予想を下回った。

リンチ氏は、「連邦公開市場委員会(FOMC)が示している漸進 的な緩和策の縮小と長期にわたる低金利政策は、新興市場国通貨にとっ ては大きなプラスとなる」と述べ、「新興市場国通貨に対するリスクが 抑制されるとともに、引き続きハト派的な政策を維持するとの姿勢を FOMCがあらためて示すことで、ある程度の買い材料にさえなり得 る」と続けた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、円は年初から4.1%上昇。前年は17%下落した。ユーロは0.1% 安。ドルは0.7%高となっている。

ノルウェー・クローネ、豪ドル

ノルウェー・クローネは対ユーロで続伸。ノルウェーの消費者物価 は1月に前年比で2.3%上昇と、前月の2%上昇から伸びが加速した。 ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想は2%の上昇だった。

クローネは対ユーロで0.7%高、対ドルでは0.8%の値上がりだっ た。

ブルームバーグがまとめた予想によると、今週発表されるオースト ラリアの失業率は1月に5.9%と、2009年6月以来の最高に上昇する。

この日の豪ドルは対米ドルで0.1%安だった。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのチーフ為替ストラテジスト、マ ーク・チャンドラー氏は、「この日、本当に動いた通貨が2つある」と 述べ、「一つは予想以上の物価上昇率を背景としたノルウェー・クロー ネ。もう一つは豪ドルだ。先週分の上げを調整している面もあるが、ト ヨタが2017年までに豪州での生産を撤退するというニュースも材料だっ た」と続けた。

原題:Currency Volatility Drops Before Yellen Testimony; Krone Jumps(抜粋)

--取材協力:Kevin Buckland、Kristine Aquino、Eshe Nelson、Filipe Pacheco. Editors: Paul Cox, Kenneth Pringle

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