干ばつが米加州の畜産業者を直撃-牛肉価格高騰でも恩恵なく

米国の牛肉価格が過去最高値に高騰 していても、カリフォルニア州で畜産業を営むケビン・ケスター氏 (58)にとってはほとんど慰めにならない。一家は1867年から牛を飼育 している。同州は過去最悪の干ばつに見舞われており、ケスター氏は牛 を失うのを何とか避けようとしている。

ケスター氏はロサンゼルスの北方282キロメートルに位置するパソ ロブレス市近郊で2万2000エーカーの牧場を運営している。干ばつで干 し草が枯れ、飼料コストの上昇による影響を避けるため、飼育している 牛の20%を売却した。この時期には例年、数千頭の幼牛を購入している が、今年はその予定はない。向こう60-90日雨が降らなければ、牛を全 て売却することになると、同氏は語る。

「財政的に干し草を購入し続けることは不可能だ。この地域の近隣 の畜産業者や友人は他に選択肢がなく、牛の大半か全てを売却してい る。残念ながら、最終的に多くが廃業することになるだろう」。ケスタ ー氏は6日、テネシー州で開かれた業界会議でそう述べた。

調査会社キャトルファックスによれば、カリフォルニア州以外の地 域では畜産業者は利益が過去最高水準に達する見込みで、一部の業者は 事業を拡張し始めている。一方、干ばつ被害を受けている同州の業者は 飼育数を減らさざるを得ない状況にある。同州は米国の肉牛生産の2% を占める。調査会社グローバル・アグリトレンズによると、肉牛と牛肉 の平均価格は過去1年間に過去最高値に達し、今年も上昇する見通し だ。消費者にとって牛肉価格の上昇が示唆されている。

原題:California Ranchers Missing Beef Rally in Bid to Survive Drought(抜粋)

--取材協力:Megan Durisin. Editors: Steve Stroth, Joe Richter