ユーロ圏、這うように進む景気回復-乗用車販売が成長を示唆

ユーロ圏の昨年10-12月(第4四半 期)の経済成長率は3四半期連続のプラス成長となった可能性が高い。 域内の景気回復の強さは欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁をまだ納 得させるほどには至っておらず、同総裁は追加刺激策を検討している。

ドラギ総裁は当局者が重視する統計として今週発表の成長率を挙げ た。7-9月(第3四半期)の域内総生産(GDP)前期比伸び率 は0.1%だったが、エコノミストの予想によると、10-12月期は0.2%と わずかな加速にとどまる見通し。当局者は3月に発表する予測や取り得 る政策措置について準備を進めている。

欧州の景気改善の最前線にあるスペインで、退職者のカンディド・ ロペスさんと妻のアスンシオン・ディアスさんは景気回復の見通しに賭 けてみることに決めた。夫妻は昨年、息子が職を失う不安から車の購入 を思いとどまったが、今は購入に良いタイミングだと判断している。

1月にマドリードのBMWの販売店に足を運んだロペスさんは「リ セッション(景気後退)から脱却したという意味で状況は改善した」と 話した。11年ぶりに車を買い替えるため今月再び同店を訪れるという。

こうした動きは景気見通しの好転を裏付けるもので、欧州の乗用車 市場が2007年以来初めて拡大する可能性を示すものだ。昨年の販売台数 は1995年以来最低だった。

ドイツ銀行の欧州担当エコノミスト、ジル・モーク氏(ロンドン在 勤)は「乗用車販売は昨年の財政緊縮緩和に伴う内需の改善を反映して いる」と指摘。「車の購入は、短期見通しが悪化した時に先送りされ、 労働市場が安定し各国で減税が議論されるようになった時に最初に回復 し始める裁量支出の好例だ」と述べた。

ユーロ圏のGDP統計はルクセンブルク時間14日午前11時(日本時 間午後7時)に発表される。

原題:Euro Area Crawls in Recovery as Car Sales Hint at Further Growth(抜粋)

--取材協力:Chad Thomas. Editors: Zoe Schneeweiss, Craig Stirling

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