新興国市場に危機見当たらず、急落は買いの好機-クーツ

英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコ ットランド・グループ(RBS)の資産運用部門クーツは、新興国市場 に危機は見当たらないとの認識を示し、富裕層顧客が最近の相場下落の 機会を利用し投資を増やしていることを明らかにした。

クーツのアジア・中東担当最高投資責任者(CIO)、ゲーリー・ デュガン氏は9日にドバイでインタビューに応じ、「当社顧客の売買を 見ると、買い越しになっている」と説明。「急落後にアジアとロシアへ の投資意欲が見られた。危機は見当たらない。話題になっているだけ だ」と述べた。

新興国市場の混乱をめぐって投資家の見方は割れている。テンプル トン・エマージング・マーケッツ・グループのマーク・モビアス会長は 先週、一段の売りが予想されると述べ、同氏のファンドが買い控えてい ることを明らかにした。一方、ゴールドマン・サックス・アセット・マ ネジメントの元会長で、新興4カ国を「BRICs」と名付けたジム・ オニール氏は、新興国の株・債券・通貨の下落は買いの好機だと述べ、 危機説は「率直に言ってばかげているようだ」と指摘した。

クーツのデュガン氏は新興国市場が危機に見舞われた「1994年や98 年の繰り返しだと言う人もいるが、そうではない」と述べ、「新興国が 他国に対し多額の債務を抱えている状況ではなく、実際に一部の為替レ ート調整が既に改善をもたらしている」と付け加えた。

原題:Coutts Sees No Emerging-Market Crisis as Rout Divides Investors(抜粋)

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