日比首脳の中国めぐる発言、有益でない-米太平洋空軍司令官

米太平洋空軍のカーライル司令官 (大将)は、日本とフィリピンの首脳が中国の地域での影響力拡大につ いて、世界大戦前の欧州情勢に例える発言を行ったことは「有益ではな い」と述べた。

同司令官は9日のシンガポールでのインタビューで、「ドイツの台 頭および英独間をはじめとして欧州で起きたことについて、現在の情勢 と類似点があるとは私は全く考えていない」と述べた。「いくつかの行 為、特に日本が行った行為については、他国にとって何が挑発的なのか をしっかりと考える必要がある」と述べた。

カーライル司令官(58)は東シナ海や南シナ海で中国との問題に関 わる全ての国に緊張緩和を呼び掛けた。中国が防空識別圏をフィリピン やベトナム、マレーシアと南シナ海での領有権を争う南部に拡大する動 きは「非常に挑発的だ」と述べた。

安倍晋三首相はスイスを先月訪れた際、ドイツと英国に強い経済関 係があったにもかかわらず第1次世界大戦に至ったと指摘した上で、日 本と中国は同じような命運を回避する必要があると述べた。フィリピン のアキノ大統領は今月5日付の米紙ニューヨーク・タイムズとのインタ ビューで、南シナ海の領有権を守るフィリピンへの支持を各国に促し、 現状を1938年のナチス・ドイツによるチェコスロバキア・スデーデン地 方の併合要求に対し、欧米がチェコスロバキアを支援しなかったことに 例えた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE