【M&A潮流】ソニー苦渋の決断はローブ氏の改革案への序曲

ソニーの最新の業績見通しは失望を 誘ったが、希望の兆しもあった。物言う株主として知られるダニエル・ ローブ氏の提案の一部について前向きに検討する姿勢が見えたからだ。 そして、それはほんの始まりに過ぎないかもしれない。

ソニーは2014年3月期が1100億円の連結最終赤字になると予想。パ ソコン(PC)事業を売却し、テレビ製造部門を分社化する方針を打ち 出した。ローブ氏が提言した大規模な事業分離案には及ばないものの、 株価は先週の後半3日間で11%上昇した。

ギャムコ・インベスターズの運用担当者ローレンス・ハバティ氏は 電話インタビューでリストラ策について「ローブ氏が提示した案に向け 大いに役立つ」と指摘。「重要なことを優先して一歩ずつ進めるアイデ アは好感できる。本当に歓迎すべき多くのことが実現しつつある」と付 け加えた。

ローブ氏が昨年5月に提言したエンターテインメント事業の分離上 場案に賛同するハドソン・スクエア・リサーチは、ソニーには一層の改 革が必要だという。ジェフリーズ・グループは、ソニーがライバルのパ ナソニックに追随し、エレクトロニクス事業の一部売却を続ける可能性 もあるとの見方を示す。ギャムコのハバティ氏は、13年3月期の営業利 益に最も貢献した保険・銀行部門をソニーは別会社として分離し得ると 指摘する。

ソニーの米国在勤広報担当、ジョン・ドラック氏に電話や電子メー ルでコメントを求めたが現時点では返答はない。ソニーの日本の担当者 に電子メールを送付したが、営業時間終了後でコメントは得られていな い。

ヘッジファンドのサード・ポイントを率いるローブ氏は昨年5月、 エンターテインメント事業の株式を最大20%売却して分離上場し、業績 が悪化しているエレクトロニクス事業の再建に集中するよう提案してい た。

原題:Sony Suffering Seen as Prelude to Loeb-Inspired Revamp: Real M&A(抜粋)

--取材協力:安 真理子、Beth Jinks. Editors: Beth Williams, Sarah Rabil

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