中国人民銀:短期金融市場の不安定さ持続を示唆-与信抑制で

中国人民銀行(中央銀行)は短期金 利の不安定さが持続し、借り入れコストは上昇するとの見通しを示唆し た。景況感の重しとなり成長を押し下げるデフォルト(債務不履行)の リスクを裏付けた形だ。

人民銀は8日付の報告書で「流動性のバルブが過剰な与信拡大を制 御・抑制し始めるときに、流動性コストである短期金利にそれが反映さ れるだろう」と指摘。「こうした金利が資源の配分や、市場参加者の行 動修正に効果を発揮できるように市場は合理的な金利の変化に耐える必 要がある」と記した。

政策当局者は金利規制緩和と未曾有の与信ブーム抑制という2つの 目標を掲げているが、シャドーバンキング(影の銀行)の金融商品が先 月デフォルト寸前となったことや昨年の2度にわたる流動性不足は、そ れらを追求する際の課題を浮き彫りにした。銀行間金利の上昇とボラテ ィリティ(変動性)拡大で、一部の銀行や債券の発行体は資金調達が難 しくなる恐れがあるが、投機的で無駄な貸し出しは抑えられる可能性が ある。

スタンダードチャータードの大中華圏調査責任者スティーブン・グ リーン氏(香港在勤)は「銀行間金利は人民銀がまさに望んでいる水準 にあり、金利上昇は経済のデレバレッジ(債務圧縮)を開始させる方法 だ」と指摘。「それは完璧な戦略ではなく、与信コスト上昇を招くこと による企業への圧力増大など当然リスクを伴うが、与信の伸びを鈍化さ せるだろう。その必要性は誰もが認めている」と語った。

原題:PBOC Signals Money-Market Volatility as China Seeks to Tame Debt(抜粋)

--取材協力:Paul Panckhurst、Nerys Avery. Editors: Nerys Avery, Sandy Hendry

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