世界アルミ:15年に9年ぶり供給不足に転換か-住商予測

住友商事は世界のアルミニウム地金 の需給が2015年に9年ぶりに供給不足に陥るとの予測をまとめた。アル ミ国際価格の低迷を受けて、競争力のない製錬所での減産が進むとみて いる。

軽金属事業部の山際真義地金チームリーダーがブルームバーグ・ニ ュースとのインタビューで述べた。昨年7月時点では16年からの供給不 足を見込んでいたが、時期を1年前倒しした。

山際氏は「これまで減産をするといっても実際には減産されていな いところが多かったが、その減産効果が出てきている」と指摘。「新し い製錬所の計画も頓挫したり、遅れているところも出ている」として、 供給の伸びが鈍化するとみている。

アルミ世界最大手のロシアUCルサールや米最大手アルコア、豪リ オ・ティントなどは減産を進めており、アルミ価格の下落を受けて競争 力のない製錬所では生産を停止する動きも出ている。

住商の予測では14年の世界の需給バランスは31万2000トンの供給過 剰。13年の56万4000トンの供給過剰から過剰幅は縮小する。15年は3 万7000トンの供給不足を見込む。オセアニアやアフリカで供給量が前年 を下回るとみている一方、世界需要の半分弱を占める中国の需要の伸び が14年は8.5%、15年は7.3%と13年の9.5%から低下する。

プレミアムは高騰

供給過剰の状態にあるアルミの国際価格は低迷している。7日のロ ンドン金属取引所(LME)のアルミ地金価格(3カ月物)は1トン当 たり1719ドル。1年前と比べて2割弱安い水準。3日には1671ドルまで 下落し、4年7カ月ぶりの安値を付けた。

アルミ価格の見通しについて、山際氏は「14年はほとんど横ばい。 1トン当たり2000ドル以下で推移するのではないか。本格的な回復は需 給が本格的に引き締まる15年以降」と述べた。

一方、需要家が海外のアルミ製錬会社に対して、LME価格に上乗 せして支払う割増金(プレミアム)は高騰している。年末年始に米国で のスポットの割増金が急騰した影響で、アジアのスポット市場でも上 昇。山際氏は大寒波の影響でスクラップ回収に影響が出たことなどが米 国での急騰を招いたと指摘した。日本向けの四半期契約の割増金は1- 3月期の1トン=255.5ドル(実績)から7-9月期には375ドルまで上 昇する可能性があるとの見方を示した。

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