債券は上昇、米債高や日銀オペで好需給確認-長期金利0.6%割れ目前

債券相場は上昇。前週末の米国債相 場が予想を下回る雇用統計を受けて反発したことや日本銀行の長期国債 買い入れオペで需給の良さが示されたことが手掛かり。長期金利は5日 以来の0.6%割れが目前となった。

東京先物市場で中心限月の3月物は前週末比3銭高の144円73銭で 開始し、午前は144円80銭付近でもみ合った。午後の取引開始直後に18 銭高の144円88銭まで上昇。その後も高値圏で取引され、結局は15銭高 の144円85銭で引けた。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、米雇用 統計が2カ月連続で悪い数字となり、来月も悪かった場合には量的緩和 縮小の一時停止の観測も浮上する可能性があると分析。「円債市場は買 いが優勢だ。10年債が強め」と説明した。一方、「超長期債は弱く、利 回りはスティープ(傾斜)化している」とも話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)低い0.61%で始まり、午前は同水準で 推移。午後に入ると水準を徐々に切り下げ、3時すぎには0.60% と、0.6%割れとなった5日以来の低水準を付けた。その後は0.605%。 2年物の337回債利回りは同0.5bp低い0.07%と、新発2年債としては昨 年4月4日以来の低さ。5年物の116回債利回りは0.5bp低い0.19%。

20年物の147回債利回りは一時1.47%と1月31日以来の水準に上 昇。午後は1.46-1.465%で推移した。30年物の41回債利回りは午後2 時30分すぎに1bp高い1.635%と、1月31日以来の高水準を付けた。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、2年債利回りについて、「新興 国不安によるリスク回避の買いで短期国債が0.05%を下回り、投資家が 短い利付債にシフトしているのではないか。証券会社も日銀に低いレー トで売却しやすくなっている」と話した。

日銀買いオペ

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ(総額9000億円)の結 果によると、残存期間「1年超3年以下」と「3年超5年以下」の応札 倍率はともに前回より低下し、足元で売り圧力が弱まっていることが示 された。一方、「5年超10年以下」は若干上昇した。

円相場は対ドルで1ドル=102円台前半。東京株式相場は続伸し、 TOPIXは前週末比1.3%高の1204.28で引けた。

7日の米国債相場は4日ぶりに上昇。米10年国債利回りは前日比 2bp低下の2.68%程度。1月の雇用の伸びが2カ月連続で市場予想を下 回ったことを背景に、米国の経済成長が平たんではないとの見方が広が った。一方、米株式相場も上昇した。イエレン米連邦準備制度理事 会(FRB)議長は11、13日に議会証言を行う。

--取材協力:船曳三郎 Editors: 山中英典, 崎浜秀磨

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