NY外為(7日):ドル軟調、雇用の伸び悩みが手掛かり

ニューヨーク外国為替市場ではドル 売りが優勢。ドル指数は3週間ぶりの水準に下げた。1月の米雇用者数 の伸びが市場予想を下回ったことを背景に、金融当局が債券購入の縮小 ペースを緩めるとの観測が浮上した。

ドルは主要16通貨の大半に対して値下がりした。米労働省が発表し た1月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比11万3000人増 加。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値 は18万人増だった。新興国通貨は週間ベースで昨年10月以来の大幅上昇 となった。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のグローバ ルマーケッツストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏(ニューヨ ーク在勤)は電話インタビューで、「ドルは反射的に売られたが、労働 市場や経済はやや減速したものの主として天候が理由であると市場は判 断している」と指摘。「連邦公開市場委員会(FOMC)は景気見通し を大幅に下方修正しない限り、緩和縮小のペースは維持するだろう」と 述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下 の1023.83。一時は1月14日以来の低水準となった。

ドルは対円で0.2%高の1ドル=102円30銭。対ユーロでは0.3%安 の1ユーロ=1.3635ドル。ユーロは対円で0.6%高の1ユーロ=139円53 銭。

商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ヘッジファン ドなど大口投機筋の対ドルでの円先物の売越幅は4日終了週に7万6829 枚に縮小した。前週は8万6192枚だった。

新興国通貨

新興市場の主要20通貨で構成するブルームバーグ指数は今週0.7% 上昇した。年初からは2.3%下げている。

ウクライナ・フブリナは対ドルで3.5%高。同国の中央銀行は外貨 購入に制限を設けた。市場に介入しても通貨フリブナにかかる売り圧力 を緩和できなかったことが背景。

韓国ウォンは0.4%高。週間では0.6%上げて、昨年12月27日終了週 以来の大幅上昇となった。

1月の米雇用統計のエコノミスト予想は悪天候や緊急失業保険の終 了などの影響を考慮してレンジが幅広かった。

「天候要因」

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフ市場アナリ スト、オマー・エシナー氏は電話インタビューで「統計発表直後の反応 としてドルは売られたが、下げは限られる可能性がある。今回の統計は FOMCが金融政策を変更するほど弱いとは思わない」と指摘。「数字 は悪かったが、最悪の数字ではなかった。天候要因など、予想を下回る 結果になった理由は十分にある」と述べた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、円は今年に入って4%上昇と、値上がり率トップとなってい る。ドルは0.8%高、ユーロは0.1%下げている。

原題:Dollar Weakens as Payrolls Below Forecast Fuel Growth Concern(抜粋)

--取材協力:Jiyeun Lee、Eshe Nelson. Editors: Paul Cox, Greg Storey

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