米国株:S&P500種は2日間の上げとして過去4カ月で最大

米株式相場は続伸。1月の雇用者数 の伸びは市場予想を下回ったものの、経済成長には量的緩和縮小を乗り 切るだけの力強さがあるとの楽観が広がった。S&P500種株価指数は 2日間の上げとしては昨年10月以来で最大となった。

インターネット旅行代理店のエクスペディアが大幅高。広告強化や ホテル予約の伸びで売上高が増加したと発表した。アップルも上 昇。140億ドルの自社株買いに反応した。ビジネス向けソーシャル・ネ ットワーキング・サービス(SNS)のリンクトインは下落。5四半期 連続で売上高の伸びが鈍化するとの予想が嫌気された。

S&P500種株価指数は前日比1.3%高の1797.02。今週は0.8%高 で、週間ベースでは1カ月ぶりの上昇となった。ダウ工業株30種平均は この日165.55ドル(1.1%)上昇し15794.08ドル。

ウェルズ・ファーゴ・プライベート・バンクの地域最高投資責任者 (CIO)、ダレル・クロンク氏は「今回の雇用統計だけでなく、経済 指標を幅広く見てみると、景気回復は勢いを失っておらず、経済成長ペ ースは加速が続くことが分かる」と指摘。「市場参加者が雇用統計を見 て、この統計のみで金融当局が政策の全般的な軌道を変えると考えてい るとは私は思わない」と述べた。

S&P500種はこの2日間で2.6%上昇と、10月10、11日両日以降で 最大の上げ。

雇用統計

1月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月 比11万3000人増加。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト の予想中央値は18万人増だった。家計調査に基づく失業率は6.6%に低 下し、2008年10月以来の低水準となった。

フェデレーテッド・インベスターズのチーフ株式ストラテジスト、 フィル・オーランド氏(ニューヨーク在勤)は「雇用統計は悲惨な内容 ではない」と指摘。「私のような市場参加者は予想を下回った数字を見 極め、今回は天候による多少の影響があったとし、底堅さはなお見られ ると判断した」と続けた。

金融当局は量的緩和縮小のタイミングおよびペースを決めるに当た り、雇用関連の指標を精査している。連邦公開市場委員会(FOMC) は先週、毎月の債券購入額を従来より100億ドル減らし、650億ドルにす ると発表した。

「買いの好機」

LPLのチーフ市場ストラテジスト、ジェフリー・クライントップ 氏は「これは買いの好機だ。雇用のデータは非常に変動の激しい状況に なっており、経済成長は改善しつつある」と指摘。「金融当局は今回の 雇用統計を考慮するとは思うが、当局は他にも注目するデータがあると これまでに説明している」と加えた。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は11%低下して15.29。週間では17%低下と、10月以降で最 大の下げ。

S&P500種の業種別10指数は全て上昇。ヘルスケア関連の指数 が1.8%高と最も上げた。

エクスペディアは14%高の74.45ドルと、上場来高値。6日発表さ れた資料によると、10-12月(第4四半期)の調整後1株当たり利益 は92セント。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は85セント だった。

アップルは1.4%高の519.68ドル。リンクトインは6.2%安の209.59 ドルだった。

原題:U.S. Stocks Cap Best 2-Day Rally Since October Amid Jobs Report(抜粋)

--取材協力:Sofia Horta e Costa、Lu Wang. Editors: Jeremy Herron, Jeff Sutherland

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