米国債:年初来の最長連続安から反発、雇用統計手掛かり

7日の米国債は4日ぶりに上昇。前 日までは年初来最長の連続安だった。1月の雇用の伸びが2カ月連続で 市場予想を下回ったことを背景に、米国の経済成長が平たんではないと の見方が広がった。

5年債利回りは大幅低下。一方、3カ月物財務省短期証券(Tビ ル)のレートは2カ月ぶり高水準に上昇した。債務上限の適用を一時的 に停止する措置はこの日失効する。米金融当局は景気改善を理由に過去 2カ月間で月間850億ドルだった債券購入額を650億ドルまで縮小した。

チャールズ・シュワブの債券ストラテジスト、キャシー・ジョーン ズ氏は、「新年にかけて経済成長をめぐり多くの楽観的な見方が示され たが、それらは恐らく行き過ぎだった」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、5年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下して1.47%。週間ベースでは2bpの下げ。同年債(表 面利率1.5%、2019年1月償還)価格は1/4高の100 5/32。10年債利回り は2bp下げて2.68%。一時は7bp下げる場面もあった。

5年債と10年債の利回り格差は3bp拡大して1.21ポイントと、1 月15日以来で最大。米金融当局は少なくとも2015年後半まで利上げに踏 み切らないとの見方がある。当局は失業率が低下するまで事実上ゼロの 政策金利を引き上げる意向がないことを示唆している。

米商品先物取引委員会(CFTC)の週間建玉報告によると、ヘッ ジファンドなど大口投機家による2年債先物の持ち高は4日終了週に、 ロング(買い持ち)がショート(売り持ち)を2万3566枚上回り、ネッ トショートからネットロングに転じた。前週は4179枚のネットショート だった。

1月の米雇用統計

米労働省が発表した1月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比11万3000人増加。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は18万人増だった。 前月は2011年1月以来で最低の7万5000人増。

ノバスコシア銀行の金利ストラテジスト、ガイ・ヘーゼルマン氏 (ニューヨーク在勤)は「統計は失望される内容だ。同時に米金融当局 は厳しい立場に立たされる」と述べ、「当局者は示したばかりの方向性 を転換することを望まないだろう。緩和策の縮小は続くだろう。縮小を 継続しないハードルは極めて高い」と続けた。

3カ月物Tビルレートは0.09%と12月11日以来の高水準をつけた。

昨年10月に成立した債務上限の適用を一時的に停止する法律がこの 日で失効するが、ルー米財務長官はベイナー下院議長あての書簡で債務 上限の突破を回避する特別措置は「3週間未満で尽きる可能性が高い」 と指摘した。

失業率の低下

家計調査に基づく失業率は、労働参加率が前月から上昇したもの の、6.6%に低下し、2008年10月以来の低水準となった。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツの米金利セールス責任者、 トーマス・ディガロマ氏は「失業率の低下は、非農業部門雇用者数の伸 びが緩やかにもかかわらず労働者が実際に職を得ていることを示してい る」と述べ、「新興市場の回復や世界的な株価の回復が見られているこ とから、質への逃避需要はなくなりつつある」と続けた。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のビル・グロース氏は、ブルームバーグラジオのインタビューで、鍵と なるインフレ指標が金融当局の目標を下回る水準にとどまった場合は、 米10年債利回りは一段と低下する可能性があるとの見方を示した。

原題:Treasuries Snap Longest Stretch of Losses This Year on Payrolls(抜粋)

--取材協力:Cordell Eddings. Editors: Greg Storey, Paul Cox

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