【今日のチャート】レアル安めぐる政府の楽観論に根拠なし

ブラジルの政策当局者は通貨レアル の下落が製造業活動を後押しすると確信しているが、鉱工業生産が月間 ベースで2008年12月以来の大幅な減少となったことはこうした見方が誤 っていることを物語っている。

今日のチャートはブラジルの鉱工業生産指数(オレンジ色の線)と レアルの騰落率(白線)、輸出の6カ月平均(黄色の線)の推移を示し た。鉱工業生産指数が過去最高を記録した11年5月以降にレアルは34% 下落したにもかかわらず、昨年12月の生産は5年ぶりの大幅な落ち込み となった。レアルの過去3年間のパフォーマンスはブルームバーグが追 跡する主要16通貨で南アフリカ共和国のランドに続く下から2番目だ。

マンテガ財務相は昨年9月、通貨安はブラジル製品の競争力を高 め、製造業活動を活性化させると発言。ルセフ大統領も今月3日、レア ル安が今年の輸出を押し上げると述べた。しかし、ゴールドマン・サッ クス・グループの中南米担当チーフエコノミスト、アルベルト・ラモス 氏は人件費上昇や現代化へのインセンティブ欠如が企業にマイナスに働 くとして、こうした政府の楽観論には根拠がないとの見方を示した。

ラモス氏は「要するに、われわれは鉱工業部門が低調に推移すると 見込んでいる」とした上で、「この分野は外国勢との激しい競争やコス ト競争力の課題に依然直面しており、それが業績に影響してくる」と説 明した。

原題:Brazil Wrong on Weaker Real as Industry Drops: Chart of the Day(抜粋)

--取材協力:Dominic carey、Lee Miller. Editors: Randall Woods, Robert Jameson

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