ドラギ総裁、「決定的」行動視野にカウントダウン開始

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁は行動に必要な要件の概略を示した上で、1カ月先の追加策実施の可 能性を投資家に通告した。

ドラギ総裁は3月の政策委員会で政策当局者が「決定的な」措置を 決めるかどうかの重要な要素として、来週発表されるユーロ圏の経済成 長に関する統計の動向やインフレ見通しをさらに検証する必要性を挙げ た。同総裁は6日、ECBが政策金利を過去最低の0.25%に据え置いた 後に記者会見を行った。

ECBは1カ月間のデータ検証期間を設けたことになる。当局者は 物価動向の悪化が新たな資金供給の十分な根拠になるのか、あるいは短 期金融市場の安定化や景気上向きの兆候は足元の超緩和的な金融スタン スが機能していることの表れかを精査する。今回の据え置き決定を受け てユーロは2週間ぶりの大幅上昇となった。

モルガン・スタンレーの欧州担当チーフエコノミスト、エルガ・バ ルトシュ氏は「ECBは引き続きあらゆる政策オプションを検討してい るが、まだ行動の具体的な道筋は決めていないようだ」と述べた。同氏 は3月の利下げを予想している。

判断を1カ月先送りすることでECBは新興市場通貨の売りの影響 を評価したり、最新のマクロ経済予測をまとめる時間的猶予も確保でき る。ドラギ総裁によると、同予測に2016年のインフレと成長率見通しを 盛り込むことで当局者は初めて2年先を展望することになる。

原題:Draghi Starts Countdown for Policy Action as ECB Awaits New Data(抜粋)

--取材協力:Alessandro Speciale、Jana Randow、Zoe Schneeweiss、Stefan Riecher. Editors: Paul Gordon, Craig Stirling

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