債券は下落、株高や超長期債に売り圧力-日銀オペ結果で買い場面も

債券相場は下落。国内株高への警戒 感に加えて、前日の30年債入札結果が低調だったことを受けて超長期債 中心に売り圧力が強まった。一方、日本銀行が実施した長期国債買い入 れオペ結果を好感し、午後に入って買いが優勢となる場面もあった。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比11銭安の144円69銭で取 引を開始。徐々にじり安となり、午前の取引終了前には144円60銭まで 下落した。午後に入ると水準をやや切り上げ、一時は5銭安まで戻した が、結局は10銭安の144円70銭で引けた。

大和証券の山本徹チーフストラテジストは、海外市場の落ち着きと 円高・株安の一服が超長期ゾーンを中心とした金利上昇につながったと 指摘。「市場は落ち着きを取り戻しつつあり、今夜の米雇用統計が最終 試験になる」とみる。「きょうは特に超長期債が弱かった。前回の20年 債入札で思い切って買った投資家が米雇用統計前とあって調整売りを進 めたようだ。ただ、中期ゾーンは盤石で10年債利回りは思ったほど上が らなかった印象だ」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い0.615%で開始し、午前10時すぎ に0.625%に上昇。午後に入ると.615%まで戻したが、再び0.625%を付 け、その後は0.62%。2年物の336回債利回りは0.075%と、新発2年債 としては昨年4月4日以来の低水準を付けた。

20年物は147回債利回りは一時は1.465%と1月31日以来の高水準を 付けた。その後は3.5bp高い1.46%。30年物の41回債利回りは3.5bp高 い1.625%と4日ぶりの高水準。前日実施の30年債入札が低調となった ことから、超長期ゾーンの需給悪化懸念が出ている。

日銀オペ後の買い続かず

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、超 長期債について、6日の30年債入札に向けて利回り曲線が平たん化して いたが、米雇用統計発表を控えて売りが出ていると指摘。「日銀の国債 買い入れオペは良かったものの、最近の株価の反発地合いもあり、超長 期債が一番売られている」と話した。

日銀がきょう実施した長期国債の買い入れオペ(総額3100億円)の 結果によると、残存期間「1年以下」、「10年超」ともに応札倍率は前 回より低下した。足元で売り圧力が弱まっていることを示した。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、「海外 市場での株高や金利上昇を手掛かりに円債市場では先物主導で売りが先 行した」と指摘。米雇用統計発表待ち姿勢も強いとし、「強めならば国 内債は週明けにいったん売りか。ただ、10年債利回りは年初からじり安 のため、0.6%台半ばでは買い目線の公算」だと話した。

今晩発表の1月の米雇用統計について、ブルームバーグ・ニュース の予測調査によると、非農業部門雇用者数は前月比18万人の増加が見込 まれている。前月は同7万4000人増加だった。

7日の東京株式相場は反発。TOPIXは前日比2.3%高の1189.14 で引けた。日経平均株価は300円を超す上昇。一方、6日の米国債相場 は続落。米10年国債利回りは前日比3bp上昇の2.70%程度となった。先 週の新規失業保険申請件数が大幅減少したことで、7日発表の米雇用統 計では雇用者の増加幅が前月よりも拡大するとの見方が広がった。

--取材協力:赤間信行. Editors: 山中英典, 崎浜秀磨

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE