米国株:主要株価指数が今年最大の上げ-失業保険申請を好感

米株式相場は上昇。主要株価指数は 今年最大の上げとなった。新規失業保険申請件数の減少やウォルト・デ ィズニーやアカマイ・テクノロジーズなどの決算で利益が予想を上回っ たことが好感された。

ディズニーが高い。アカマイは20%超の上げとなった。同社はアッ プルやソニーなどの企業向けにインターネット上のデータ高速配信サー ビスを手掛ける。コカ・コーラも上昇。同社は5日、米グリーン・マウ ンテン・コーヒー・ロースターズの株式10%を約12億5000万ドル (約1270億円)で取得することで合意したと発表した。ツイッターは急 落。同社の決算は市場が予想していた以上の赤字となった。またユーザ ーの伸び鈍化も明らかになった。

S&P500種株価指数は前日比1.2%高の1773.43。ダウ工業株30種 平均は188.30ドル(1.2%)上げて15628.53ドル。両指数とも上昇率は 昨年12月18日以来で最大となった。

フィラデルフィア・トラストの最高投資責任者(CIO)、リチャ ード・シーシェル氏は「経済はある程度安定した改善が見られ、企業決 算も順調だ」と指摘。「経済指標の改善はプラスだ。若干の信頼感押し 上げにつながる」と加えた。

S&P500種は今年に入り4.1%下落。週初からは0.5%下落となっ ている。製造業統計が期待外れな内容だったことから、経済の力強さを めぐり懸念が広がった。

失業保険申請

先週の米新規失業保険申請件数は3週間ぶりに前週比で減少した。 米労働省によると、先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は33 万1000件と、前週の35万1000件(速報値34万8000件)から2万件減少し た。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値 は33万5000件だった。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の中央値によれば、7 日発表される1月の米雇用統計での民間部門の雇用者は18万8000人増が 見込まれている。昨年12月は8万7000人増だった。

S&P500種は1月15日に過去最高値となる1848.38を付けて以降、 最大5.8%下落。米金融当局の量的緩和縮小で新興市場からの資本逃避 が加速する中、今年に入り世界の株式市場では時価総額にして約3兆ド ルが失われた。

マクロ経済

欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行(英中銀)はこの日、 政策金利を据え置いた。ECBのドラギ総裁はフランクフルトでの記者 会見で、ユーロ圏の成長へのリスクは引き続き「下向き」だと述べた。

マニング・アンド・ネイピアのポートフォリオストラテジスト、グ レッグ・ウッダード氏は「市場参加者は再びマクロ経済データに焦点を 戻している」と指摘。「米量的緩和の縮小が続き、世界経済は減速しつ つある。こうした状況ではボラティリティがやや高まる」と述べた。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)は今年に入り26%上昇。この日は14%下げて17.23。

この日はS&P500種の構成企業のうち23社程度が四半期決算を発 表。ブルームバーグのデータによれば、今決算シーズンではこれまで に330社程度が発表を終えた。うち76%で利益が予想を上回り、66%で 売上高が予想を超えた。

S&P500種の業種別10指数は全て上昇。選択的消費関連が特に上 げた。

ウォルト・ディズニーは5.3%高の75.56ドル。上昇率は11年11月以 来で最大。同社の10-12月(第1四半期)決算は、調整後の利益がアナ リストの予想を上回った。アニメ映画「アナと雪の女王」のヒットで映 画部門が好調だった。

アカマイは21%上昇し57.18ドル。これは7年ぶりの高値。コカ・ コーラは1.1%高の38.03ドル。

ツイッターは24%安の50.03ドルと、11月の上場以来で最大の下げ となった。

原題:S&P 500, Dow Average Post Biggest Gains This Year Amid Jobs Data(抜粋)

--取材協力:Corinne Gretler. Editors: Jeremy Herron, 山広 恒夫

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