米国債:3日続落、雇用統計控えて安全逃避需要が後退

6日の米国債は下落。10年債利回り は3日続伸した。7日に発表される米雇用統計では雇用者の増加幅が前 月よりも拡大すると見込まれており米国債に対する逃避需要が後退し た。

労働省の発表によると先週の新規失業保険申請件数は前週から減少 し、金融当局が緩和策の縮小を一段と進めるとの見方が強まった。政府 は来週、過去最大規模となる3カ月物と6カ月物のTビル(財務省短期 証券)入札を実施する。債務上限の適用を一時的に停止する措置が2月 7日に失効することから、Tビル入札で財政の柔軟性が高まる。

バンク・オブ・モントリオール傘下BMOキャピタル・マーケッツ の政府債トレーディング責任者、スコット・グレアム氏(シカゴ在勤) は、「景気は今も緩やかではあるが拡大している。金融当局も緩和策の 縮小を続けている。これが利回り上昇にある程度影響している」と述べ た上で、「ただ明確な景気動向は分からない」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇して2.70%。同年債(表面利率2.75%、2023年11月償 還)価格は9/32安の100 13/32。30年債利回りは2bp上昇し て3.67%。一時は3.68%と1月29日以来の高水準となった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのMOVE指数は 4日ぶりに低下して67.2bp。前日は1月9日以来の高水準となる67.3 bpをつけた。

利回り格差拡大

2年債と10年債の利回り格差は3日連続で拡大。投資家が経済成長 のペース加速を見込んでいることが示唆された。238bpと、終値ベー スで1月28日以来の最高をつけた。

米労働省によると、先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は33万1000件と、前週の35万1000件(速報値34万8000件)から2万件減 少した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央 値は33万5000件だった。

ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、米労働省が発 表する1月の雇用統計は18万人の雇用増が見込まれている。12月は7 万4000人増と、2011年1月以来で最低だった。昨年の平均値は18万2170 人増だった。

雇用統計を待っている

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「誰もが7日の重要な雇 用統計を待っていることは明らかだ」と述べ、「新興市場や株価の安定 化によって、ある程度のフロス(泡)が解消され、米国債に利益確定の 売りが見られた。安全性を求めた買いが市場からなくなりつつある」と 指摘した。

米財務省は10日の週間入札で3カ月物(420億ドル)と6カ月物 (420億ドル)を発行する。3カ月物の入札規模は前週比で140億ドル 増、6カ月物は220億ドル増となる。

財務省によると、11日に3年債(300億ドル)、12日に10年債(240 億ドル)、13日に30年債(160億ドル)の入札を実施する。

ブルームバーグがまとめたデータによると、償還期限が10年以上の 国債のリターンは1月に6%だった。新興市場の混乱で米国債への逃避 需要が増加した。

先物動向によると、米政策金利が2015年1月までに少なくと も0.5%に引き上げられる確率は11%となっている。米金融当局は2008 年以来、事実上のゼロ金利を続けている。

ブルームバーグ米国債指数は年初から1.7%上昇。新興市場通貨の 下落や経済成長減速の兆しで米国債への逃避需要が増加した。

原題:Treasuries Fall Third Day Before Data Forecast to Show Job Gain(抜粋)

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