NY外為:ユーロが対ドルで上昇、ECBの追加緩和見送りで

ニューヨーク外国為替市場ではユー ロが対ドルで2週間ぶりの大幅高。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁が追加緩和策を発表しなかったことが買いを誘った。

ドラギ総裁はインフレリスクについて、上下両方向で引き続き限定 的になっているとの認識を示した。ドルは対円で上昇。7日発表の雇用 統計は非農業部門雇用者数の増加ペース回復を示すと予想されている。 オーストラリアの貿易収支が予想外に黒字となったため、豪ドルは米ド ルに対して3週間ぶり高値となった。ハンガリー・フォリントとトル コ・リラは上昇した。

みずほフィナンシャルグループの米為替セールス責任者、ファビア ン・エリアソン氏は「ドラギ総裁は景気を支援するとあらためて表明し たため、ユーロが対ドルで前向きに反応した。市場は米雇用者数がやや 強い内容になると予想している」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.4%高 の1ユーロ=1.3590ドルと、1月23日以来の大幅高。対円では1.1%上 昇の1ユーロ=138円76銭。ドルは円に対して0.7%高の1ドル=102 円11銭。

新興市場通貨が3日続伸した一方、円は下落した。トルコやインド の中央銀行が自国通貨安に歯止めをかけようと利上げを実施し、新興市 場資産が安定したことが背景にある。

リラは対ドルで1.3%高の1ドル=2.2097リラ。新興市場通貨の上 昇をけん引した。トルコ中銀が先月、政策金利を2倍にしたことから銀 行の預金金利は上昇した。

「リラ建て債券は魅力的」

ISインベストメント・セキュリティーズ(イスタンブール)の債 券ストラテジスト、ユーガー・キューカク氏は電子メールで、「市場は 利上げの影響を認識し始めている。新興市場でのろうばい売りの弱まり と合わせ、リラ建て債券は魅力的なようだ」とコメントした。

豪ドルは週間ベースで2週連続で上げている。12月の貿易収支は4 億6800万豪ドルの黒字となった。エコノミスト予想は2億豪ドルの赤字 だった。

ECBのドラギ総裁は追加利下げの決定を3月まで待つ方針を示唆 した。

総裁は政策決定後の記者会見で「高い水準の金融緩和を維持し、必 要ならば一段の断固たる措置を取るという固い決意に変わりはない」と 表明。「ECBの政策金利が現行またはそれ以下の水準で推移するとの 政策委員会の考えをあらためて強く表明する」と強調した。

「3月まで待つ」

ナショナル・オーストラリア銀行の通貨ストラテジスト、ギャビ ン・フレンド氏(ロンドン在勤)は「ドラギ総裁は中期の物価見通しに 関する一段の分析が来月には入手可能になると指摘した。どのような政 策行動もその時まで待たざるを得なくなることを示唆していると捉える 声があり、ユーロは上昇した」と語った。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.1%低下の1025.75となった。これで4日連続低下。

7日発表の非農業部門雇用者数は18万人増が予想されている。12月 は7万4000人増と、2011年1月以来の低い伸びにとどまった。失業率 は6.7%で横ばいと予想されている。

原題:Euro Rises Most in Two Weeks as ECB Refrains From Extra Stimulus(抜粋)

--取材協力:大塚美佳、Daniel Petrie、Candice Zachariahs、Selcuk Gokoluk、Neal Armstrong. Editors: Paul Cox, Greg Storey

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