為替トレーダーが感じる居心地の悪さ-ウォール街で混乱拡大

外国為替トレーディング業務をめぐ る混乱がウォール街全体に広がった。為替操作疑惑の調査が拡大する中 で、スキャンダルは銀行の幹部辞任や行員の解雇にまで発展した。

事情に詳しい関係者によれば、ニューヨーク州金融サービス局のベ ンジャミン・ロースキー局長は、ゴールドマン・サックス・グループや ドイツ銀行を含む十数行の銀行に対し、為替トレーディングの慣行に関 する文書の提出を求めた。

複数の関係者からの情報によると、外為取引で最大手のドイツ銀行 は、内部調査を経て4人のディーラーを解雇。ゴールマンからは2人の パートナーが去り、シティグループの外為責任者が3月いっぱいで退職 することも明らかになった。

世界の大手銀行に勤める複数のトレーダーが為替取引の指標となる WM/ロイターのレート操作に関与しているとブルームバーグ・ニュー スが昨年6月に報じて以降、欧米とアジアで調査を開始した監督当局 は、ニューヨーク州金融サービス局で少なくとも12番目となる。今回の 不祥事は、基本的な慣行の見直しを各行に迫るものだけに調査対象でな い行員もキャリアプランを再検討せざるを得ない状況だ。

ロンドンの人材あっせん会社パーセルのジョン・パーセル最高経営 責任者(CEO)は「為替トレーダーは現在、これまでにない居心地の 悪い脚光を浴びている。規制の圧力や不祥事、それに伴う評判の問題で 状況は一層厳しくなっている」と述べた。

為替操作疑惑の調査が各国に拡大する中で、少なくとも16人のトレ ーダーが停職あるいは休職扱いとなっている。シティは先月、欧州スポ ット取引責任者ロハン・ラムチャンダニ氏を解雇した。

--取材協力:Michael J. Moore、Nicholas Comfort. Editors: Heather Smith, Edward Evans

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