ユーロが1.35ドル前半、ECB控え上値重い-ドルは101円半ば

東京外国為替市場では、ユーロ・ド ル相場は1ユーロ=1.35ドル台前半で推移した。欧州中央銀行 (ECB)の金融政策決定会合を控えて、警戒感からユーロの上値が重 い展開となった。

午後3時40分現在のユーロ・ドル相場は1.3519ドル付近。朝方に付 けた1.3540ドルを上値にじりじりと水準を切り下げ、午後には一 時1.3515ドルまで下げた。

外為どっとコム総合研究所の石川久美子研究員は、一部では利下げ も見込まれており、ECB会合の「注目度はかなり高い」と指摘。そう した中で、「ゼロ回答だったらユーロ買いになるという期待もあるが、 買いが続くイメージもない」としている。

一方、同時刻現在のドル・円相場は1ドル=101円53銭近辺。午前 には101円33銭までドル安・円高方向に振れたが、午後には101円66銭ま で値を戻す場面も見られた。

マネースクウェア・ジャパン市場調査室の山岸永幸シニアアナリス トは、この日はECBのほか、イングランド銀行(英中央銀行)の金融 政策委員会、あすには米雇用統計を控えて、ドル・円相場は「日経平均 を見ながら」の展開になりやすいと説明。日本株の上げ幅が100円を超 えて勢いづくと、場合によっては102円台を見に行く展開もあり得る が、株が伸び悩めば、ドル買い・円売りも限定されると話していた。

東京株式相場は日経平均株価の上げ幅が午前に一時前日比100円を 超えたが、その後は伸び悩み、結局、反落して取引を終えている。

ECB、米雇用統計

この日は、ECBが政策決定会合を開く。ブルームバーグ・ニュー スがまとめた市場予想によると、短期金利の調節手段である短期買いオ ペ(売り戻し条件付き債券買いオペ=レポ)の最低応札金利は0.25%に 据え置かれる見通し。ただ、1月のユーロ圏消費者物価指数が市場の予 想に反して前年同月比0.7%上昇に伸びが鈍化していたことを受けて、 市場の一部では利下げを予想する声も聞かれる。

上田ハーロー外貨保証金事業部の片桐友仁氏は、今回のECB会合 では政策金利の据え置きが見込まれているが、ユーロ圏の消費者物価の 弱含みを受けて、インフレ見通しが下方修正されることも考えられると 指摘。その上で、ドラギ総裁が会合後の会見で「今後の追加緩和につい て言及するようだと市場はユーロ売りに反応し、ユーロが下値を拡大す る可能性がある」とみている。

ユーロ圏の景気は、5日に発表された12月の小売売上高が前月 比1.6%低下、また、英マークイット・エコノミクスが同日発表した1 月のサービス業景気指数(改定値)が51.6と、速報値の51.9から引き下 げられるなど、さえない内容となっている。

一方、米供給管理協会(ISM)によると、1月の非製造業総合景 況指数は54と、前月の53から上昇。市場予想の中央値53.7を上回った。 ただ、給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュート が給与名簿に基づいて集計した調査では、1月の米民間部門の雇用者数 は前月比17万5000人の増加と、市場予想の中央値18万5000人増を下回っ た。

そうした中、7日には1月の米雇用統計が発表される。ノムラ・イ ンターナショナルのシニアFXストラテジスト、後藤祐二郎氏(ロンド ン在勤)は、「12月分が弱かったことに加えて、やはり天候の影響が1 月分もありそうだ」との見方があると指摘。年初から発表されている米 指標は全般的にかなり弱かったため、1月の雇用統計についても失望感 を誘う内容を警戒する姿勢があるとしている。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想によると、1月の非 農業部門の雇用者数は、前月比18万3000人の増加が見込まれている。昨 年12月は雇用の伸びが7万4000人にとどまり、市場予想の19万7000人増 を大きく下回った。悪天候の影響で就業不能となった労働者数は27 万3000人で、12月としては1977年以降で最悪だった。

--取材協力:大塚美佳. Editors: 青木 勝, 崎浜秀磨

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