三菱自:「経営の継続性重視」で新体制移行ーブランド再構築

今年6月で新経営体制に移行するこ とを発表した三菱自動車の益子修社長は、会長になると同時に新設の最 高経営責任者(CEO)に就任、引き続き経営の陣頭指揮を執る。リコ ール問題で揺れた同社の経営再建に手腕を発揮しており、「経営の継続 性」を重視する投資家からの要望であったことを明らかにした。

6日の会見で益子社長は、今の三菱自に必要なのは商品力の強化で あり、その分野で幅広い経験を持つ相川哲郎常務が社長に適任と判断し たと述べた。相川氏は新設の最高執行責任者(COO)となり、主に商 品開発面などで戦略の確実な遂行を担当する。相川次期社長は、「技術 とデザインでもう一度、三菱自動車のブランドを構築したい」と抱負を 語った。

三菱自動車は1月、2000億円を超える規模の公募増資を実施 し、2004-06年の経営悪化時に発行した優先株の処理と97年以来となる 復配にめどを付けた。益子社長は三菱商事出身で、三菱自の経営悪化を 受けて05年から社長を務めてきた。

益子氏は「普通株式の復配という経営課題へのめども立った」と話 し、「今後の厳しい競争に勝ち残るには強力な経営体制が必要である」 と判断して、この時期の経営体制刷新を決めたと述べた。

相川氏は1954年生まれの59歳。78年に三菱自に入社後、乗用車の開 発部門を経て、04年から常務執行役員、05年から常務取締役として商 品、環境、国内営業などを統括してきた。趣味はゴルフ、ドライブ、作 文で、作文は社員に向けたメッセージを書いたりするのが好きだとい う。

三菱自は再建の次のステップとして、14年度から3年間を「新たな 成長へのステージ」と位置付け、16年度に営業利益1350億円、売上高営 業利益率5.2%を目指す。三菱自が5日発表した13年4-12月期連結決 算は純利益が前年同期の約5倍の884億円で過去最高となった。

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