米国債:続落、雇用者増加を予想-緩和縮小の継続観測

5日の米国債は続落。7日に発表さ れる1月の米雇用統計では雇用者の増加が見込まれており、米金融当局 が引き続き緩和策の縮小を続けるとの見方が広がった。

10年債利回りは上昇。米供給管理協会(ISM)が発表した1月の 非製造業活動が予想を上回る拡大を示すと、利回りはさらに上昇した。 米フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は経済成長と失業率の低下に 伴い、債券購入の縮小ペースを速めることが正当化されると述べた。米 財務省は来週、700億ドルの入札を実施する。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏は「雇用統計が最大の材料になる」と述べ、ISM統計は「非常に良 好な結果だった。景気が再び落ち込むとは考えていない」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2.67%。同年債(表面利率2.75%、2023年11月償 還)価格は10/32下げて100 22/32。30年債利回りは5bp上げ て3.65%。

ブルームバーグ米国債指数は年初から1.94%上昇。新興市場通貨の 下落や経済成長減速の兆しで米国債への逃避需要が増加した。

米国債の入札

財務省によると、11日に3年債(300億ドル)、12日に10年債(240 億ドル)、13日に30年債(160億ドル)の入札を実施する。

キャンター・フィッツジェラルドの金利トレーディング責任者、ブ ライアン・エドモンズ氏は「来週にかけて利回りは上昇するだろう」と 述べた。

ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、米労働省が発 表する1月の雇用統計は18万3000人の雇用増が見込まれている。12月は 予想を下回る7万4000人増だった。昨年の平均値は18万2170人増。

GMPセキュリティーズ(ニューヨーク)の債券戦略ディレクタ ー、エイドリアン・ミラー氏は10年債利回りについて、「雇用統計が発 表されるまでは現行水準で推移するだろう」と述べた。

プロッサー総裁の発言

プロッサー総裁は、2014年の経済成長は3%、年末までに失業率 は6.2%に低下すると予想している。同総裁は今年の連邦公開市場委員 会(FOMC)で投票権を持つ。総裁は5日のニューヨーク州ロチェス ターでの講演で、「経済成長の加速を反映して、購入プログラム縮小ペ ースを速めることを支持する」と発言した。

FOMCは1月28-29日に開催した定例会合で、債券購入額を100 億ドル縮小し、月650億ドルにする方針を決めた。

ブルームバーグがまとめたエコノミストとアナリストの予想による と、10年債利回りは年末までに3.42%に上昇する。

ISMが発表した1月の非製造業総合景況指数は54と、前月の53か ら上昇した。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値 は53.7だった。同指数で50は活動の拡大と縮小の境目を示す。

2年物金利スワップレートと同年限の米国債利回りとの格差である 金利スワップスプレッドは12.5bp。年初は10.5bp、2008年10月には 過去最高の167.3bpを付けていた。同スプレッドは信用リスクの尺度 とされる。

原題:Treasuries Fall a Second Day Before Data That May Show Jobs Rose(抜粋)

--取材協力:Emma O’Brien、Yoshiaki Nohara、Claudia Carpenter、Paul Dobson、Cecile Vannucci、Rachel Evans、Stephen Kirkland. Editors: Michael P. Regan, 西前 明子

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