NY外為:ドルは対円で下落、米経済指標まちまちで不安感

ニューヨーク外国為替市場ではドル が対円で3カ月ぶり安値近辺まで下落。ADPリサーチ・インスティテ ュートの民間雇用者数が予想を下回った一方、米供給管理協会 (ISM)の非製造業景況指数は予想を上回り、米景気の回復が一様で ないことを示したため、ドル売りが優勢になった。

ユーロは対円で10週間ぶり安値近くで推移した。ユーロ圏の小売売 上高が減少したほか、欧州中央銀行(ECB)が利下げを実施するとの 思惑が背景にある。アルゼンチン中銀が商業銀行の外貨保有額に制限を 加えたため、ペソは新興市場通貨の中で最も上昇した。7日には米雇用 統計の発表が控えている。

エバーバンク・ウェルス・マネジメントの共同最高投資責任者 (CIO)、クリス・ギャフニー氏(セントルイス在勤)は電話インタ ビューで、「ADP統計はいずれにせよ劇的な内容ではなく、注目は雇 用統計に再び集まっている」と指摘。「ドルは安全な逃避先としての魅 力を幾分失っている。2014年に入ってからの経済指標を受け、景気に対 してもっと現実的な見方が広がっている」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは円に対して前日比0.2%安 の1ドル=101円45銭。一時は100円80銭と、昨年11月21日以来の安値と なった今月3日の100円78銭に接近した。円は対ユーロで0.1%上昇の1 ユーロ=137円29銭。ユーロは対ドルで0.1%高の1ユーロ=1.3533ド ル。

アルゼンチン

アルゼンチン・ペソは上昇。同国中銀がウェブサイトで発表した決 定によると、国内銀行は外貨準備の資産に対する比率を4月30日まで に30%に、外国通貨の先物契約の割合を10%に抑える必要がある。

ペソは対ドルで1.3%高の1ドル=7.90ペソ。年初からの下げ を17%に縮小した。下落率は世界173通貨の中で最大。

三菱東京UFJ銀行の為替ストラテジスト、リー・ハードマン氏 (ロンドン在勤)は「新興市場からの悪影響が世界経済により大きな打 撃を与えるとの懸念があるため、リスク回避の動きが引き続き強い。弱 い米経済指標が短期的に続くリスクがある」と語った。

同氏はドルが対円でさらに下落し、100円の支持線を試す可能性が あると指摘した。

1月のISM非製造業総合景況指数が54と前月の53から上昇する と、ドルは下げ渋る場面があった。

ADPによると、1月の米民間部門の雇用者数は前月比17万5000人 増加した。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値は18 万5000人の増加だった。

7日発表の1月の雇用統計で非農業部門雇用者数は18万4000人増が 予想されている。12月は7万4000人増と、2011年1月以来の低い伸びだ った。

対円のユーロ

ユーロは対円で過去6営業日で5度目の下げ。欧州連合(EU)統 計局(ユーロスット)の5日の発表によると、2013年12月のユーロ圏小 売売上高指数は前月比1.6%低下した。ブルームバーグがまとめたエコ ノミスト21人の調査中央値では0.7%低下が見込まれていた。11月は前 月比0.9%上昇。

カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース (CIBC)の外国為替戦略の責任者、ジェレミー・ストレッチ氏(ロ ンドン在勤)は「小売売上高や株式市場の不透明感の継続といったユー ロ圏の脆弱(ぜいじゃく)性を受け、対円でユーロは引き続き下げる可 能性がある。135円までの下落もあり得る」と指摘した。

原題:Dollar Drops Versus Yen as Data Show Mixed Results; Euro Falls(抜粋)

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