米バブソン大卒の起業家、アンゴラの「危険神話」に挑む

アレックス・トムソンペイヤン氏 は2007年、米バブソン大学(ボストン)の経営学の学位と、スイス人と 米国人の友人たちから調達した20万ドル(現在のレートで約2000万円) の資金を携えてアンゴラに到着した。

29歳になったトムソンペイヤン氏は現在、トムソン・グループ・イ ンターナショナルを運営。携帯電話販売と石油探査業者へのサービス提 供を手掛ける同社の月間売上高は200万ドルを超える。同氏のスケジュ ールは夜明けから夜遅くまでびっしり埋まっているが、それに加えて海 辺の住宅でパーティーを開いたり、オートバイを集めたりもする。世界 銀行によれば、内戦が12年前に終了したアンゴラは最もビジネス展開が 困難な国の一つとされている。

アンゴラには、酒造大手の英ディアジオや米複合企業ゼネラル・エ レクトリック(GE)、南アフリカ共和国の食品・飲料小売会社 SPARグループ、中国の変圧器・電線メーカー、特変電工などが投資 している。投資が拡大する中、トムソンペイヤン氏のようにアンゴラで 活躍する起業家が増えている。国際通貨基金(IMF)によれば、アン ゴラでは02年以降、水力発電ダムや空港、道路、港湾などに計1090億ド ルが投資されており、その一環としてコンゴ(旧ザイール)とを結ぶ19 億ドル規模の鉄道の再建が進められている。アンゴラはナイジェリアに 次ぐアフリカ2位の産油国。

「アンゴラは報道されるニュースから危険な国だと認識されている が、それは現実とは違う。国内にパートナーがいれば、高いリターンを 見込める素晴らしい投資機会がある」。首都ルアンダにあるオフィス で、トムソンペイヤン氏はそう語る。

スポーツカーやヨット

アンゴラでは、依然として外国人は就労許可を取りにくい。コンサ ルタント会社マーサーによれば、ルアンダで駐在する外国人の生活費は 世界最高水準となっている。一方、14年の世銀のビジネス環境に関する 指数では、アンゴラは189カ国中179位で、ナイジェリアやジンバブエを 下回っている。国際非政府組織(NGO)トランスペアレンシー・イン ターナショナルの13年版の腐敗認識指数では177カ国中153位。

世銀はアンゴラの人口を約2100万人と推計しているが、国連による と、このうち半数以上が1日当たり1.25ドル未満で生活している。一 方、ルアンダではハンバーガー1個の値段が85ドルのレストランがある ほか、スポーツカーも珍しくはなく、湾岸にはヨットが並んでいる。

アンゴラの経済規模はサハラ以南のアフリカで3位。世銀によれ ば、12年の国内総生産(GDP)は6.8%増加し1140億ドルとなった。 ドスサントス大統領は昨年10月、13年の経済成長率が5.1%になるとの 見通しを示している。

原題:Babson Graduate Defies Angola Myth to Make Millions From Phones(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE