三井物が初の自社株買いへ、「資金創出力など総合判断」

三井物産は5日、同社としては初と なる自社株買いを実施すると発表した。発行済み株式総数の2.2%に当 たる4000万株、金額で500億円を上限とする。6日から3月24日までの 間、東京証券取引所での市場買い付けによって取得する。取得した自社 株はすべて消却する方針。

岡田譲治専務執行役員最高財務責任者(CFO)は同日の決算会見 で自社株買いを決めた背景について「第3四半期の(業績)数値を見て 総合的に判断した」と述べた。

具体的には「足元の営業キャッシュフローは非常に好調。金属資源 分野での投資も一段落してきた」と説明。安定的な財務基盤や資産入れ 替えに伴い予定を大幅に上回る現金収入が実現できていることも背景に あるという。

自社株買いの発表を受けて、三井物産の株価は一時、前日比110円 (8.4%)高の1425円まで上昇した。終値は同94円(7.2%)高の1409円 だった。

同日発表した13年4-12月期の連結業績(米国会計基準)による と、純利益は前年同期比19%増の3019億円だった。エネルギーや鉄鋼製 品事業が好調に推移した。通期の純利益見通しは従来予想の3700億円を 据え置いた。

ブラジル鉄鉱石大手ヴァーレが税負担に関する一過性損失を計上し たことで、純利益ベースで300億円の損失が出た。三井物は間接的にヴ ァーレに5%資本参加している。一方、円安による利益押し上げ効果 が710億円あったほか、保有株式や油田権益の売却といった一過性利益 の計上などがあり吸収した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE