豪州の古参エコノミスト、利下げ打ち止め観測に異を唱える

オーストラリア経済の分析で長年の の経験を有する有力エコノミスト3人は、同国中央銀行が追加利下げを 余儀なくされるとみており、ほかのエコノミストやトレーダーとは見解 を異にしている。

ウエストパック銀行のチーフエコノミスト、ビル・エバンス氏とナ ショナルオーストラリア銀行(NAB)のアラン・オスター氏、バン ク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのソウル・エスレーク氏 は、オーストラリア準備銀行(中央銀行)が2年にわたる緩和サイクル の終了を示唆したあとも、失業率の上昇と鉱業ブームの終わりを背景に 中銀が政策金利をさらに引き下げるとの見方を堅持した。

豪財務省のエコノミストだったオスター氏は電話インタビューで、 「古参の知恵だ」と述べた。

2011年後半から始まった緩和サイクルを最初に予想したエバンス氏 は、今年7-12月(下期)に2回の利下げが行われると引き続き見込ん でいると説明。失業率は12年ぶり高水準に上昇し、賃金の伸び悩みがイ ンフレを抑えると予想する。

エスレーク氏は「少数派の見方を取ることに慣れている」と語っ た。同氏は昨年、豪州が15年にリセッション(景気後退)に陥る確率 を25%とした。

豪中銀は4日、政策金利を過去最低の2.5%に据え置くことを決め た。スティーブンス総裁が声明で「最も賢明な路線は一定期間の金利安 定である公算が大きい」と指摘したことで追加利下げ観測が後退し、豪 ドルは上昇。同総裁は消費者需要と住宅建設について一段の自信を示 し、経済成長は力強さを増すと予想した。

ブルームバーグ・ニュースが4日午後にまとめた調査によると、 JPモルガン・チェースと4キャストも年内の追加利下げを見込んでい るが、9人のエコノミストは利上げ、14人は金利据え置きを予想してい る。

原題:Wisdom of Oldies Sees RBA Cutting as Westpac-NAB-BofA Defy Peers(抜粋)

--取材協力:Daniel Petrie. Editors: Malcolm Scott, Shamim Adam

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