PIMCOのグロース氏:中国は新興市場国の「怪しげな肉」

債券運用世界最大手、米パシフィッ ク・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の共同創業者、ビ ル・グロース氏は中国経済の成長ペースが新興国の最大の問題の1つで あり、金融市場にとって最大のリスクの1つでもあるとの見解を示し た。

グロース氏はブルームバーグテレビジョンの番組「マーケット・メ ーカーズ」のエリック・シャツカー、ステファニー・ルール両司会者と のインタビューで、「私は中国を新興市場国の『怪しげな肉(ミステリ ーミート:何の肉か分からない肉)』と呼ぶ」と発言。「そこに何があ るのか誰にも分からず、少し信じられないような事が起こっているので われわれは今年、中国など新興市場での潜在的な問題について怪しまざ るを得ない」と説明した。

同氏は中国の今年の成長ペースの不確実性が投資家の不安を増幅さ せ、最も安全な資産への需要を高めていると指摘。「新興市場で最後の 不確定要素は明らかに中国だ」と述べた。

2013年の中国の成長率は前年と同じ7.7%だった。ブルームバーグ がまとめたエコノミストの予想中央値によると、今年の成長率は7.4% と、1990年以来の低い伸びへの減速が見込まれている。

グロース氏はPIMCOが今週、4-5年物米国債を買い入れてい ると述べ、米連邦準備制度理事会(FRB)が資産購入を縮小しても短 期金利は年内据え置くと予想される中で、昨年概略を示した戦略を堅持 すると説明した。

トラブル

同氏はまた、「新興市場相場は下落している」と述べ、「新興市場 がトラブルを抱えていることが問題だ。例えばブラジルやトルコを見て みよう。これらは経常赤字が拡大している国だ。また通貨を安定させる 必要性から利上げを実施し、経済が成長鈍化というリスクにさらされた 国でもある」と語った。

グロース氏はさらに、「われわれは新興市場国の成長率や成長率予 想に基づいて変わるヘッジポジションを用いて、世界的な金融ポジショ ンに大幅にてこ入れしてきた」と述べ、「成長率が低下する限り、リス ク資産は一段と危険にさらされ、一層変動する」と分析した。

原題:Gross Says Chinese ‘Bologna’ Among Greatest Risks to Markets(抜粋)

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