債券は続伸、長期金利が0.6%割れ-日銀買いオペ結果や株一時軟化で

債券相場は続伸。日本銀行の長期国 債買い入れオぺで需給の良さが示されたことや株式相場が午後に入って 一時軟化したことが買い手掛かり。長期金利は2カ月半ぶりに0.6%を 割り込む場面が見られた。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比9銭安の144円73銭で開 始し、直後に144円72銭まで下落した。その後は下げ幅を縮める展開。 午後の取引開始後にからプラスに転じ、一時は144円93銭まで上昇。結 局は6銭高の144円88銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い0.61%で開始し、午前は同水準で の推移。午後に入ると水準を切り下げ、一時は0.595%と昨年11月14日 以来の0.6%割れとなった。その後、いったん0.605%を付けた後も、午 後3時すぎに再び0.595%へ低下したが、0.6%割れの滞空時間は短く、 その後は0.60%で推移している。

三井住友アセットマネジメント債券運用グループの永見哲シニアフ ァンドマネジャーは、「日銀のオペの結果を受けていったん上値をとり にいったが、やはりどうも長期ゾーンの0.6%前後のところや先物の145 円乗せというのは抵抗感があるということで、まだ抜けきれないという 感じではないか」と指摘。「マーケット自体は基本強い」としながら も、週末にかけて米雇用統計など海外の材料が続く中、「0.6%割れを 買い進むにはまだ時期尚早」と語った。

20年物の147回債利回りは午後に入って1.5bp低い1.405%と昨年4 月12日以来の低水準を付けた。その後は1.415%まで戻している。30年 物の41回債利回りは一時1.57%と昨年5月2日以来の水準まで低下し た。午後3時すぎから1bp低い1.58%で推移している。

日銀買いオペ

日銀がきょう実施した長期国債の買い入れオペ(総額9000億円)の 結果によると、残存期間「1年超3年以下」と「5年超10年以下」の応 札倍率が前回より低下した。一方、「3年超5年以下」は上昇した。

東京株式相場は反発。TOPIXは前日比2.1%高の1162.64で引け た。ただ、午後に入ると同0.7%高まで伸び悩んだ。日経平均株価は一 時下げに転じ、節目の1万4000円を下回る場面があった。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、「きょうの株価の反発 度合いは前日の下げによってどれだけロング(買い持ち)ポジションの 整理が進んだかを見る上で重要だと指摘。「まだファンダメンタルズの 流れがリスクオン(選好)に戻ったわけではないとみられる」と言う。

財務省は6日に30年利付国債(2月発行)の入札を実施する。前回 の41回債と銘柄統合するリオープン発行となり、表面利率(クーポン) は1.7%。発行額は5000億円程度。

RBS証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは、30年債入札に ついて、「水準調整が必要な中で株価急落を受けてむしろブルフラット (平たん)化しており、あまり需要が期待できない」と話していた。

--取材協力:船曳三郎 Editors: 山中英典, 青木 勝

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