米国株:上昇、企業決算や製造業受注統計を見極め

米株式相場は上昇。この日は企業決 算や昨年12月の製造業受注統計の内容を見極める展開となった。S& P500種株価指数は前日、昨年6月以降で最大の下げとなっていた。

ヤム・ブランズが高い。決算で利益が市場予想を上回った。高級衣 料品小売りのマイケル・コース・ホールディングスは急上昇。利益と売 上高の予想を上方修正した。製薬大手ファイザーは、アナリストによる 投資判断引き上げが好感されて上昇。一方で百貨店のJCペニーは急落 し、1980年以来の安値となった。既存店売上高がアナリスト予想を下回 った。

S&P500種株価指数は前日比0.8%高の1755.20。ダウ工業株30種 平均は72.44ドル(0.5%)上昇し15445.24ドル。

資産運用会社リーマン・ファイナンシャルのシニア・ポートフォリ オマネジャー、イーサン・アンダーソン氏は「米国経済はなお順調に前 進している。決算も堅調だ」と指摘。「これら全てを合わせて考える と、列車が軌道から外れていることを示唆する要素は何もない。現在は 極めて健全な調整局面だ」と続けた。

相場の動き

S&P500種は前日2.3%下落。製造業活動を示す指数が予想以上に 低下したことが嫌気された。S&P500種は1月15日に過去最高値を付 けて以降、前日までに5.8%下落した。ダウ平均は前日に326ドル下げ、 年初来の下落率は7.3%となった。

中国での成長減速の兆候やアルゼンチン・ペソの急落をきっかけと した新興市場通貨の混乱の中、米国株市場では年初来の下げにより時価 総額にして1兆2000億ドル余りが失われた。

JPモルガン・アセット・マネジメントのグローバルマーケットス トラテジスト、ジョゼフ・タニアス氏「投資家の現在の最大の懸念は、 これはより大きな調整の始まりなのか、ということだ」と指摘。「経済 成長や決算、企業活動は全てかなり順調なようだ。投資家へのアドバイ スは押し目を買いの好機と捉えることだ」と続けた。

この日発表された12月の製造業受注額は前月比1.5%減少。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は1.8%減だ った。

米議会予算局(CBO)によると、米国の2014会計年度(13年10月 -14年9月)の財政赤字は国内総生産(GDP)との比較で2007年以来 の最小となる見通しだ。成長加速に伴う税収増が背景という。4日の CBO発表によると、14会計年度の財政赤字は5140億ドル(約52兆円、 GDP比で3%)に縮小する見込み。

決算見通し

この日はS&P500種の構成企業のうち25社程度が四半期決算を発 表。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト予想では、S& P500種企業の13年第4四半期の利益は8.3%増、売上高は2.5%増とな っている。

S&P500種の業種別10指数では9指数が上昇。選択的消費、通 信、ヘルスケア関連が特に上げた。

「KFC」などのファストフードチェーンを運営するヤム・ブラン ズは8.9%高の72.06ドル。10-12月期の一部項目を除いた1株利益は86 セントと、アナリストの予想平均(約79セント)を上回った。

マイケル・コースは17%高の89.91ドル。ファイザーは2.8%高 の31.44ドル。

JCペニーは11%安の5.08ドルで、1980年12月以来の安値。同社発 表によると、昨年11月-1月(第4四半期)の既存店売上高は2%増加 した。ブルームバーグ・ニュースのアナリスト予想の平均は4.1%増だ った。

原題:S&P 500 Rebounds From Worst Slump Since June Amid Earnings Data(抜粋)

--取材協力:Sofia Horta e Costa. Editors: Jeremy Herron, Jeff Sutherland

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