伊藤忠が最高益更新へ、三菱商も上方修正-非資源分野けん引

伊藤忠商事は4日、今期(2014年3 月期)の連結純利益を上方修正し過去最高益を更新する見通しと発表し た。三菱商事も今期純利益見通しを上方修正した。商品市況の低迷など で資源分野は苦戦しているが、非資源分野の堅調な業績推移が寄与す る。

伊藤忠は従来予想の2900億円から3100億円に、三菱商も4000億円か ら4200億円に上方修正した。ブルームバーグ・データによるアナリスト 予想平均は伊藤忠が3099億円、三菱商が4218億円だった。

伊藤忠はブラジル鉄鉱石事業で一過性の税金費用を計上した影響で 約100億円の減益要因となったが、海外でのパルプ事業や住宅資材関連 などが好調だった住生活・情報分野の純利益が565億円と通期予想の530 億円を第3四半期で上回った。同分野の通期純利益予想を630億円に引 き上げ、想定外の損失に備えて業績に織り込んでいた200億円のうち100 億円を差し引いたことで200億円の押し上げとなった。

関忠行副社長執行役員CFOは「非資源部分野の増益が第3四半期 での過去最高益計上に大きく貢献した」と述べた。

三菱商は原料炭価格の低迷で豪資源関連子会社の利益が期初計画を 下回りそうなどとして、金属部門の通期純利益見通しを200億円引き下 げた。一方、自動車事業が好調な機械分野は40億円引き上げて750億円 となり、前期比では250億円超の増益と業績をけん引する。

会見した内野州馬常務執行役員最高財務責任者(CFO)は「アジ ア自動車関連事業などが好調で、非資源分野を中心に業績が堅調に推移 している」と説明した。

住友商事は14年3月期の連結純利益を期初予想の2400億円を据え置 いた。猪原弘之専務執行役員CFOは、当初今期に計上を見込んでいた 事業再編に伴う200億円程度の一過性利益は来期以降にずれ込むと述べ たが、「北米の鋼管事業やアジア自動車金融事業、リース、メディア関 連事業などの中核事業が着実に利益を底上げした」と説明した。

3社が同日発表した2013年4-12月期の連結純利益は三菱商が前年 同期比26%増の3559億円、伊藤忠は同16%増の2403億円と同期での最高 益だった。住商は同4.3%減の1805億円と減益。前年同期にジュピター ショップチャンネルの一部株式売却に伴う一過性利益を計上した反動が 出た。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE