日立:連結純益予想を2150億円に上方修正、営業益23年ぶり更新へ

日立製作所は4日、14年3月期連結 純利益予想を従来の2100億円から2150億円に上方修正した。インフラや 自動車などの関連事業が好調に推移していることが主因。また、円安に 加え、構造改革によるコスト削減策が奏功している。

ブルームバーグがまとめたアナリスト21人による事前の純利益予想 平均の2380億円は下回った。売上高予想も従来の9兆2000億円から9 兆4000億円に、営業利益予想は5000億円から5100億円に、それぞれ引き 上げた。中村豊明副社長は東証で会見し、営業利益は23年ぶりに最高益 更新となりそうだとの見通しを示した。

第3四半期(10-12月)については、国内売上高が前年比ほぼ横ば いだったのに対し、海外はアジアや米国を中心に伸ばし同23%増。同副 社長は「第4四半期を慎重に見た形で修正している」と述べ、海外での 売り上げ好調などから通期業績予想を上向き改定したとしている。

同時に発表した4-12月期の業績は、純利益が前年同期の2.52倍 の1273億円だった。営業利益は同27%増の2955億円で、売上高は 同4.7%増の6兆7745億円だった。

ベアも視野

中村副社長は、グローバル事業の今後の展開に関連して、売上高で 約11%を占める中国の「金融情勢には常に注視している」と述べつつ 「今期は大丈夫だろう」との見通しを示した。さらに、インド、タイ、 インドネシアなどの新興国の金融逼迫(ひっぱく)が先進国に影響が出 ないか注意深く見極めながら来期計画を策定するとの方針を示した。

また、同副社長は、好業績を背景に「賃金や賞与などで従業員には 積極的に還元を考える」と述べ、ベースアップも視野に入れながら、待 遇改善を検討する方針を示した。グローバル化を進めていることに関連 して「パフォーマンスの高い社員には手厚い賞与を与えるなど、仕事の 成果に基づいた賃金体系の構築を考えている」とも述べた。

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