トヨタ:過去最高益へ修正、市場予想上回る-新興国は見極め

自動車メーカー世界最大手のトヨタ 自動車は今期(2014年3月期)の連結純利益予想を上方修正した。円安 や販売増、原価低減の効果などが想定を上回ったことを反映したもの で、過去最高益を更新する。

トヨタは4日に発表した決算資料で、今期の純利益予想が前年同期 比98%増の1兆9000億円になるとした。実現すれば08年3月期に記録し た1兆7179億円を上回り過去最高となる。ブルームバーグが集計したア ナリスト22人の予想平均値1兆8679億円も上回った。営業利益は82%増 の2兆4000億円、売上高は16%増の25兆5000億円で、いずれも市場予想 を上回った。

トヨタは円安の進行や主力の米国市場の好調などで業績回復が続い ており、今期の連結業績予想の上方修正は3度目となる。トヨタの今期 の純利益は、市場予想ベースで13年の独フォルクスワーゲン(VW)と 米ゼネラル・モーターズ(GM)の合計を上回る。

佐々木卓夫常務は、来期の世界自動車市場について「緩やかな拡大 基調がメーンシナリオ」としながらも、通貨下落などで混乱が続く「新 興国は見極めが必要」と都内の会見で述べた。「大きな動きがあった場 合は迅速な動きを取らねばならない」という。今期の為替前提は1ドル =100円(従来97円)、1ユーロ=134円(同130円)と修正した。

コスト削減や販売増

高木証券の勇崎聡投資情報部長は、過去最高益だった「2008年の方 がずっと円安で、今は円高」という。「為替だけで言うと有利な状況じ ゃないのにもかかわらず、上回ってきているというのはコスト削減や販 売台数が効いているので、全体としては良い」と述べた。

トヨタは先月、子会社のダイハツ工業と日野自動車を含むグループ の世界販売が1032万台と初めて大台を超える計画を発表した。13年のグ ループ世界販売は前年比2%増の998万台と、VWの973万台、GM の971万台を抑え、2年連続の首位の座を維持している。

同時に発表した13年10-12月の純利益は5255億円となり、ブルーム バーグが集計したアナリスト8人の予想平均値4343億円を上回った。営 業利益は6005億円、売上高は6兆5850億円だった。

国内自動車メーカーでは、ホンダが1月31日に決算を発表。10-12 月の純利益は前年同期比73%増となったが、アナリストの予想平均値に は届かなかった。日産自動車は10日に決算発表を予定している。

トヨタの株価は4日終値で前日比5.7%安の5500円。年初来で は14%の下落となっている。

--取材協力:. Editors: 宮沢祐介, 淡路毅

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