マイクロソフト:ナデラ氏をCEO指名-ゲイツ氏は技術顧問に

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米マイクロソフトは、サトヤ・ナデ ラ氏を最高経営責任者(CEO)に指名した。同社はソフトウエアから ウェブサイトや携帯機器および同サービスへと軸足を移す作業を加速す るため、技術に通じたナデラ氏の内部起用に踏み切った。

5カ月にわたりCEO後継者探しを進めていたマイクロソフトが4 日発表した資料によると、ナデラ氏(46)はスティーブ・バルマー CEOの後任として即日就任する。初代CEOを務めたビル・ゲイツ氏 は会長職から退き、製品開発などの分野でより積極的に関与する。取締 役会にとどまるほか、自ら設立した慈善基金の運営も続けるという。

CEO探しを指揮したジョン・トンプソン取締役が会長に就任す る。

ナデラ氏はマイクロソフトが重大な岐路に差し掛かっている時期に CEOに就任する。消費者や企業の間ではパソコンを敬遠しライバル企 業が製造する携帯端末を志向する傾向が強まっており、マイクロソフト の旗艦商品の需要が奪われている。ナデラ氏はアップルやグーグルなど に巻き返しを図ることに加え、バルマーCEOが昨年着手した戦略変更 を完遂する任務にも取り組むことになる。同CEOの戦略にはノキアか ら買収する携帯電話事業の統合やサービスとハードウエアを提供する企 業にマイクロソフトを転換させることが含まれる。

インド出身のナデラ氏は1992年にマイクロソフトに入社。昨年11月 後半までに内部の最有力候補として浮上していた。関係者が当時、ブル ームバーグ・ニュースに対して明らかにした。

斬新なアイデア出せるか

クラウドやエンタープライズ部門の専門知識を生かしつつ、ナデラ 氏はライバル企業がリードするコンシューマー市場で同社の地位を高め る必要がある。FBRキャピタル・マーケッツのアナリスト、ダニエ ル・アイブス氏は、マイクロソフトで勤続22年のベテランのナデラ氏が 社外の人のような新鮮な目でアイデアを打ち出すことができるのかどう かが最初に注目される点だろうと述べた。

CEOを務めたゲイツ、バルマー両氏は今後も同社の取締役にとど まるほか、トンプソン氏はシマンテックの元CEOであり、IBMでも 要職を務めた経験があることから、新たな視点をもたらすと期待されて いる。

ゲイツ氏は声明で「当社が変革期を迎えているこの時期に、サト ヤ・ナデラ氏をおいて他に指揮できる人物はいない」と指摘した。

ナデラ氏はインドのマンガロール大学で電気工学の学士号を取得 後、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校でコンピューターサイエンス の修士号、さらにシカゴ大学で経営学修士(MBA)を取得した。

学ぶことが好き

同氏はオンラインビデオで「自分らしさについて一つ述べるとすれ ば、それは学ぶことが好きだということだ」と話している。

CEO指名についてナデラ氏は声明で「この上ない栄誉だ」と述 べ、「マイクロソフトの目の前には多大な機会がある。しかしそれをつ かみ取るには明確な目標と迅速な行動、そして変革を続けることが必要 だ」と強調した。

マイクロソフトの届け出によると、ナデラ氏のCEOとしての年間 報酬は最大1800万ドル(約18億2500万円)となる見込み。内訳は給与 が120万ドル、現金賞与が基本給の3倍、株式報酬が1320万ドル。企業 からの届け出を基に調査する米報酬調査会社エクイラーによると、ナデ ラ氏の2013年6月通期の報酬は767万ドルだった。

マイクロソフトの株価は4日、前日比0.4%安の36.35ドルで終了し た。

原題:Microsoft’s Satya Nadella Named CEO to Transform PC Pioneer (7)(抜粋)

--取材協力:Margaret Collins. Editors: Pui-Wing Tam, Reed Stevenson

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