米国株:6月以降で最大の下落-製造業景況指数の低下を嫌気

米株式相場は大幅安。主要株価指数 は昨年6月以降で最大の下げとなった。製造業活動を示す指数が予想以 上に低下したことが嫌気された。

S&P500種株価指数では500銘柄中491銘柄が下落した。通信株が 安い。市場の価格競争が激しさを増す中、AT&Tが新プランを導入し た。フォード・モーターとゼネラル・モーターズ(GM)も下落。1月 の米販売台数が減少したことが響いた。

S&P500種株価指数は前週末比2.3%安の1741.89。ダウ工業株30 種平均は326.05ドル(2.1%)下げて15372.80ドル。

マックイーン・ボール・アンド・アソシエイツの最高投資責任者 (CIO)、ビル・シュルツ氏は「今年に入り、誰もが経済活動の少な くとも拡大継続を予想していた。だが最近のデータはそうした見方に冷 や水を浴びせるような内容だ」と指摘。「経済活動は市場参加者が考え るほど力強くはなかった。一呼吸置いて、状況を見直しつつある」と続 けた。

1月の下落

S&P500種は1月15日に1848.38の過去最高値を付け、それ以 降5.8%下落している。

S&P500種は1月に3.6%安と、同月としては2010年以降で最大の 下落率となった。週間ベースでは最後の3週間は全て下落となり、12年 以来の長期連続安となった。金融当局による債券購入プログラムの縮小 や新興市場での混乱、中国経済の減速の兆候などが背景にある。中国の 製造業活動の目安となる指数が1月に低下し、半年ぶり低水準となっ た。生産と受注が鈍化した。

1月の米製造業活動は、ここ8カ月で最も遅いペースでの拡大とな った。特に受注の減速が目立った。

米供給管理協会(ISM)が発表した1月の製造業総合景況指数 は51.3と、前月の56.5から低下した。ブルームバーグがまとめたエコノ ミスト予想の中央値は56だった。同指数で50は活動の拡大と縮小の境目 を示す。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は1月29日、毎月の債券購入額 を650億ドルとし、これまでより100億ドル縮小すると発表した。

量的緩和と株式相場

3回にわたる当局の債券購入策が寄与し、S&P500種は2009年に 付けた12年ぶり安値から157%上昇している。

ING米国インベストメント・マネジメントのチーフ市場ストラテ ジスト、ダグラス・コート氏は「金融当局がパンチボウル(刺激策)の 片付けを進めており、市場はその動きに順応しつつある」と分析。「フ ァンダメンタルズは依然としてしっかりしている。今は調整局面にある が、最終的な相場の道筋は上向きだ」と続けた。

S&P500種の業種別10指数は全て下落。金融、産業、選択的消費 関連の下げが目立った。

通信株の指数は3.7%安と、11年8月以降で最大の下げ。AT&T は4.1%安の31.95ドルと、ダウ平均構成銘柄で値下がり率トップとなっ た。

フォードは2.7%安の14.55ドル。過去8営業日で7回目の下落。 GMは2.3%下落し35.25ドル。両社の販売台数はアナリスト予想を上回 る落ち込みとなった。1月としては20年ぶりの厳しい寒波で自動車ディ ーラーへの客足が鈍った。

原題:U.S. Stocks Slump Most Since June as Manufacturing Gauge Weakens(抜粋)

--取材協力:Namitha Jagadeesh. Editors: Jeremy Herron, 西前 明子

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