米国債:10年債3カ月ぶり低利回り-米製造業景況指数が低下

米国債相場は続伸。10年債利回り は3カ月ぶりの水準に下げた。米供給管理協会(ISM)発表の1月製 造業総合景況指数が予想を下回ったことを受けて、景気回復の勢いに対 する疑問が深まった。

米債務を上限内にとどめるための特別措置が2月末に尽きる可能性 を米財務省が示して以来、3月6日償還の財務省短期証券(TB)のレ ートは2倍に跳ね上がった。割安感の目安であるタームプレミアム(期 間に伴う上乗せ利回り)は、2カ月ぶりの割高水準を示唆。米政府は財 政赤字の縮小に伴い、4-6月期には2007年以降で最大額の債務を返済 すると発表した。米国債は統計発表前に下げる場面もあった。

野村ホールディングスの金利戦略責任者ジョージ・ゴンキャルベス 氏(ニューヨーク在勤)は「現時点でのデータでは、成長が持続可能な のか頭打ちなのか明確ではない」と指摘。「ひどい状況ではないが、か といって良好でもない。7日の雇用統計は非常に重要だ。10年債利回り は2.5%を試す展開となろう」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前週末比7ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)低下の2.58%。一時は昨年11月1日以来の低水準とな る2.57%を付けた。その一方で3bp上昇する場面もあった。同年債 (表面利率2.75%、2023年11月償還)価格は19/32上げて101 1/2。

30年債利回りは昨年7月5日以来の低水準となる3.52%を付けた 後、前日から7bp低下の3.53%。一時は3bp上昇する場面もあっ た。2営業日続けて200日移動平均を割り込んだ。

TBレートが急上昇

3月6日償還TBのレートは5bp上昇して0.1%。1月27日に は0.125%を付け、昨年7月以来の高水準と並んだ。

ブルームバーグ米国債指数は1月に1.8%上昇し、2012年5月以来 で最大の上げ。アルゼンチン・ペソなどの新興国通貨の下落が影響し た。

1月のISM製造業総合景況指数は51.3に低下。12月は56.5だっ た。1月は昨年5月以来の低水準となり、ブルームバーグがまとめた予 想の最も悲観的な数値を下回った。エコノミスト85人の予想中央値 は56、最も低い予想は54だった。ISMによると2013年全体の平均 は53.9。発表を受けて、米国債は下げを埋めて上昇に転じた。

ジャニー・モンゴメリー・スコット(フィラデルフィア)のチーフ 債券ストラテジスト、ガイ・リーバス氏は「1月ISM指数への失望で 相場は上昇した」と指摘。「昨年から受け継いだ景気への楽観の度合い は恐らく正当化されないだろう」と続けた。

イエレンFRBが始動

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、7日発表の 1月雇用統計では非農業部門雇用者数の伸びが18万5000人と予想されて いる。12月は7万4000人だった。12月統計が発表された1月10日の米国 債市場では、10年債利回りが11bp下げた。12月雇用者数の伸びはエコ ノミスト予想の19万7000人を大きく下回った。

米金融当局の資産購入プログラムの一環としてニューヨーク連銀は この日、2038年5月から43年8月に償還の米国債12億5000万ドル相当を 購入した。

ジャネット・イエレン氏はこの日、米連邦準備制度理事会 (FRB)議長として宣誓就任した。前任のベン・S・バーナンキ氏は ブルッキングス研究所の特別研究員となった。

米金融当局が債券購入を徐々に縮小させ始めた中でのトップ交代が 完了した。イエレン議長は来週、半期に一度の議会証言で金融政策につ いて説明する。

原題:U.S. 10-Year Yields Drop to 3-Month Low as Manufacturing Slows(抜粋)

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