最初に抜け出すのは英中銀か-ドラギ、イエレン両氏を尻目に

記録的な低金利政策から最初に抜け 出すのはイングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁だ-。こうし た見方が投資家の間で広がりつつある。

シティグループとノムラ・インターナショナルのエコノミストは、 昨年の英経済が2007年以来の高成長となったことで、英中銀が年内にも 政策金利を現行の0.5%から引き上げると予想している。

金利先物は15年初めの英中銀の利上げを織り込む。これは米連邦準 備制度理事会(FRB)のイエレン議長がフェデラルファンド(FF) 金利の誘導目標を引き上げると同先物が示唆する時期より少なくとも3 カ月早い。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁と日本銀行の黒田東彦 総裁は現行の金融政策を維持、もしくは緩和すると予想されている。

モルガン・スタンレーのエコノミスト、ジョナサン・アシュワース 氏(ロンドン在勤)は「カーニー総裁ら英中銀当局者は英国の景気回復 に注目し、それが十分に力強いと判断すれば、FRBより先に利上げし ても安心だと思うだろう」と指摘。「主要先進国の中銀による引き締め は徐々に行われるとみられ、各中銀は他の中銀の動きを気に掛けること になる」と述べた。

モルガン・スタンレーは利上げ時期について、英中銀が15年4-6 月(第2四半期)、FRBが16年との見通しを示している。

カーニー総裁(48)が他に先んじるのは今回が初めてではない。カ ナダ銀行(中銀)総裁時代、カーニー氏は予想を上回る成長やインフレ を理由に挙げ、10年7月まで政策金利を変更しないとの「条件付きコミ ットメント」を破棄。同年6月、他の主要7カ国(G7)中銀より先に 利上げに踏み切った。

英中銀が利上げで先行した場合、他国・地域との格差からポンドや 債券利回りが上昇し、英国の景気拡大が抑えられる恐れがある。

原題:Carney Breaking From Draghi-Yellen Inaction in Market Rate Bets(抜粋)

--取材協力:Mark Evans. Editors: Melinda Grenier, Andrew Atkinson

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