バーナンキ氏の置き土産、豪中銀に金利据え置き余地与える

米金融当局がバーナンキ前連邦準備 制度理事会(FRB)議長の在任中に前例のない刺激策の縮小開始を決 めたことが、オーストラリア準備銀行(中央銀行)のスティーブンス総 裁に恩恵をもたらしている。インフレが加速しつつある時期に、同総裁 が望む一段と緩和的な状況を利下げなしで実現できたからだ。

オーストラリア・ドルは過去3カ月で7.1%下落し、主要10カ国 (G10)通貨で最大の下げとなった。豪中銀の試算によると、10%下落 すれば、国内総生産(GDP)を2年にわたり0.5-1ポイント押し上 げることになる。豪中銀は4日に政策決定会合を開く。ブルームバーグ がエコノミスト32人を対象にまとめた調査では、全員が政策金利 の2.5%での据え置きを予想している。

シドニーの住宅価格の急上昇とは対照的に鉱山投資ブームはしぼみ つつあり、スティーブンス総裁は成長鈍化と失業増加の間でバランスを 取ろうとしている。豪中銀は2011年終盤以降、政策金利を計2.25ポイン ト引き下げ過去最低水準に設定したが、FRBが債券購入の縮小開始を 決定したことを受け、同総裁はここ数カ月は口先介入で豪ドル押し下げ を図っている。

豪中銀の元エコノミストで、現在はHSBCホールディングスの豪 州担当チーフエコノミストを務めるポール・ブロクサム氏(シドニー在 勤)は「スティーブンス総裁はFRBから緩和縮小と豪ドル下落という 素晴らしいクリスマスプレゼントを受け取った」と指摘。「インフレは 豪中銀の予想以上に加速しつつあり、昨年末に聞かれた豪ドル押し下げ を狙った積極的な口先介入は終わりを迎える可能性がある」との見方を 示した。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた金利スワップ取引のデータに よれば、トレーダーは豪中銀が4日に政策金利を0.25ポイント引き下 げ2.25%とする確率をわずか5%と織り込んでおり、7月の利下げの確 率は30%と予想している。

原題:Bernanke Parting Gift on Aussie Lets RBA Hold: Australia Credit(抜粋)

--取材協力:Daniel Petrie. Editors: Malcolm Scott, Candice Zachariahs

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