NY外為:ドル下落、一時100円台-ISM指数が景気鈍化示唆

ニューヨーク外国為替市場ではドル が下落。ドル指数は3週間ぶりの大幅安となった。米供給管理協会 (ISM)の製造業景況指数が低下し、金融当局が資産購入プログラム の縮小を続けられるほど景気が力強いのか懐疑的な見方が強まった。

ドルは主要通貨の大半に対して下落した。新興市場通貨の世界的な 下落で、安全な逃避先とみられる資産に資金が流れた。ユーロはこの 日、対ドルで上昇。インフレの鈍化を受け、欧州中央銀行(ECB)が 6日の政策委員会で追加緩和を検討するとの思惑が背景にある。ポーラ ンド・ズロチは上昇したが、新興市場通貨全般の指数は前週に続いて下 げた。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の 調査責任者、ダン・ドロー氏は電話インタビューで、「ISM指数が主 な材料だ。リスク通貨にとって良い数字ではない。そのため、対円でド ルは下げている」と指摘した。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下の1029.87。一時 は0.3%下げた。

ドルは対ユーロで0.3%安の1ユーロ=1.3525ドル。円はドルに対 して1%高の1ドル=100円98銭。対ユーロでは0.8%上昇の1ユーロ =136円57銭。

JPモルガンの主要7カ国(G7)ボラティリティ指数は8.85ポイ ントと、1カ月ぶりの高水準。

中国製造業

中国国家統計局と中国物流購買連合会が1日発表した1月の製造業 購買担当者指数(PMI)は50.5と、半年ぶり低水準となった。同国政 府の与信引き締め策が経済成長を抑制する見通しがあらためて示され た。

JPモルガン新興市場通貨指数は0.6%低下の84.90と、過去最低を 記録した。ブルームバーグJPモルガン中南米通貨指数は一時1.1%低 下し、89.32と終値ベースで2003年以来の低水準となった。

ポーランドのトゥスク首相が同国経済について、「希望の具体的な 兆候」があると発言。ズロチは対ドルで0.5%上げた。

英マークイット・エコノミクスが3日発表した1月のユーロ圏製造 業景気指数(改定値)は54.0と、昨年12月の52.7から上昇。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が先週末発表した1月 のユーロ圏消費者物価指数(速報値)は前年同月比0.7%上昇と、昨 年12月の同0.8%上昇から伸びが鈍化した。1%を下回ったのは4カ月 連続。ECBはインフレ率を2%弱にするよう目指している。

ECB

BNPパリバの通貨ストラテジスト、キラン・コウシク氏(ロンド ン在勤)は「市場に緊張があり、株価が大きく下げている時、ユーロは 底堅く推移する傾向がある」と指摘。「今週の本当の材料はECBだ。 政策委員会でハト派的な姿勢を打ち出す可能性があり、そうなればユー ロの上値を抑えるだろう」と述べた。

米供給管理協会(ISM)が発表した1月の製造業総合景況指数 は51.3と、前月の56.5から低下した。ブルームバーグがまとめたエコノ ミスト予想の中央値は56だった。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリ スト、ジョー・マニンボ氏(ワシントン在勤)は電話インタビューで、 「ISM指数への失望で、重要な週が始まった。雇用統計を前に米経済 に対する楽観的な見方を抑えるには良い機会かもしれない」と指摘。 「前四半期の米経済成長はまずまずだった。ドル高基調は続いている」 と述べた。

原題:Dollar Weakens on Signals of U.S. Economic Slowing; Zloty Rises(抜粋)

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