ウォール街の断絶-バンカーらの報酬カット、CEOは増額

ロイド・ブランクファイン、ジェイ ミー・ダイモン両氏らウォール街の最高経営責任者(CEO)は行員た ちが直面した2013年の報酬カットを免れた。

ゴールドマン・サックス・グループとJPモルガン・チェース、モ ルガン・スタンレーはトレーダーやバンカーらの13年報酬に割り当てる 額を2%以上減らしたが、CEOたちは別格だった。ゴールドマンはブ ランクファイン氏のボーナスを11%増やし、JPモルガンはダイモン氏 のボーナスを85%引き上げた。モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴ ーマンCEOの株式報酬はほぼ倍になった。

投資銀行業務とトレーディングからの収入が低迷する中で、ウォー ル街の大手金融機関は行員報酬に当てる収入の割合を引き下げた。一 方、米景気回復が米国株の指標であるS&P500種株価指数を過去最高 値に押し上げた昨年、ゴールドマン、JPモルガン、モルガン・スタン レー3行の株価も大きく上昇した。

ニューヨークの人材あっせん会社、ギルバート・ツイード・インタ ーナショナルのマネジングディレクター、リチャード・リプスタイン氏 は「ウォール街の報酬が下がったことを考えると、これは断絶と呼んで いいかもしれない」と述べた。一方で、「株価を見ればCEOらの報酬 も正当化されるだろう」と付け加えた。

モルガン・スタンレー株は昨年64%上昇、ゴールドマンとJPモル ガン・チェースはそれぞれ39%と33%上昇した。3行の広報担当者は CEOの報酬増についてコメントを控えた。

ブランクファイン氏の13年ボーナスは2100万ドル(約21億5300万 円)、ダイモン氏の総報酬は1850万ドル相当の制限付き株式を含め て2000万ドル、ゴーマン氏の株式報酬は510万ドル相当だった。現金ボ ーナスと長期インセンティブ報酬についてはまだ明らかにされていな い。

ただ、各社の従業員1人当たり平均の報酬は減ったものの、個人が 受け取る報酬は実績によってまちまちだ。高い実績のトレーダーの報酬 は5-10%増えたと、人材あっせん会社アライアンス・コンサルティン グ(ニューヨーク)のポール・ソルベラ社長は話している。

原題:Blankfein Joins Wall Street CEOs Avoiding Pay Crunch for Traders(抜粋)

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