トルコ社債発行が2年ぶり低水準-為替リスクで投資家が敬遠

トルコの社債発行はこの2年間で最 悪の滑り出しとなっている。為替リスクの上昇で海外投資家が敬遠して いることが背景にあり、今週のトルコ中央銀行の利上げも起債の重しと なる恐れがある。

UBSの新興市場担当アナリスト、キリアン・リーバー氏(チュー リヒ在勤)は30日の電子メールで、トルコ企業が「資金調達のために引 き続き債券市場を利用することが見込まれるものの、状況に応じて起債 することになるだろう」と指摘。「リラの対ドルでの動き次第で利益が 吹き飛ぶ可能性があることを歴史は何度も示している」と分析した。

ブルームバーグが集計したデータによると、トルコの年初来の社債 発行額は前年同期比16%減の18億8000万ドル(約1930億円)。これに対 し、ロシアの社債発行額は2.4%増の15億1000万ドル。

借り入れコスト上昇は企業の投資を抑制する恐れがあり、政策当局 者の景気押し上げ策にとって逆風となる。債券利回りは過去6週間で上 昇。米金融当局が債券購入プログラムの縮小に踏み切る中、トルコ政府 に対する汚職捜査を受けて新興市場資産の脆弱(ぜいじゃく)性をめぐ る投資家の懸念がさらに高まっている。通貨リラは今週、過去最安値を 更新し、同通貨のボラティリティ(変動性)は2年ぶり高水準まで上昇 した。

原題:Spooked Companies Cut Back Issuance on Lira Slide: Turkey Credit(抜粋)

--取材協力:Isobel Finkel、Daliah Merzaban. Editors: Matthew Brown, Stephen Kirkland

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