キーストーン計画の米報告書、環境保護団体には期待外れか

石油パイプライン「キーストーン XL」敷設に関して米国務省が準備している報告書は、環境保護団体や 反対派の期待に沿う内容にはなっていないもようだ。報告書の草稿につ いて説明を受けた複数の関係者が明らかにした。

政府の検討内容に詳しい数人の関係者がブルームバーグ・ニュース に明らかにしたところによると、報告書の内容は一部については環境保 護団体の意見を取り入れ、昨年3月時点の草稿の内容から変更されてい るものの、保護団体が望むような抜本的な修正はない見通しだ。31日に も発表が見込まれる報告書にはさらに変更が加えられる可能性もある。

3月時点の草稿では、いずれにしてもカナダのアルバータ州でオイ ルサンドが開発されるため、カナダ-米国間の石油パイプライン敷設に よる二酸化炭素(CO2)排出への影響は最小限であるとの見方が示さ れていた。関係者数人は匿名を条件に、最終的な報告書もこのような結 論を踏襲するとの予想を示した。

報告書の内容は、オバマ大統領がカナダのトランスカナダによる54 億ドル(約5500億円)規模のパイプラインプロジェクトを承認するかど うかに影響を及ぼすことになりそうだ。

敷設支持派は同プロジェクトによって建設業界で数千人の雇用が創 出されると予想している。オバマ大統領は、最終判断を下す上で報告書 の気候変動に関する結論を検討する方針を示している。国務省がまとめ る補足環境影響報告書(SEIS)が発表されれば、大統領はパイプラ インの敷設が米国の国益にかなうかどうかの決定に向けた検討に別途入 ることになる。

原題:Keystone Report Said to Disappoint Pipeline Foes on Climate (1)(抜粋)

--取材協力:Theophilos Argitis、Margaret Talev、Jim Efstathiou Jr.. Editors: Jon Morgan, Craig Gordon

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE